花束の中で、死んでいく

作品あらすじ

学校の高嶺の花、花井紗子が血で染まった水の中で死んでいた。それも、色とりどりの花が敷き詰められている浴槽で――。羽島侑は紗子の幼馴染だった。そして、侑にとって紗子は世界でいちばん好きな人だった。紗子の死因が自殺、と聞かされた侑は、彼女の親友・瀬名小春が殺したのではないかと疑うのだが、自殺だったと言い張る小春。彼女の死の真相を追っていく中で、侑、小春、そして完璧なはずだった紗子の秘密が暴かれていく。殺したいほど大嫌いな自分の本性がバレ、偽っていた青春が狂い始める。痛い執着と歪んだ恋が絡み合う、普通じゃない青春物語。

作者コメント

こんにちは、此見えこです。4月刊行予定の『花束の中で、死んでいく』の試し読み連載をさせていただくことになりました。

はじめてのアンチブルーからの刊行となる今作は、ひとりの少女の死から始まる、いびつな恋と執着のお話です。

何年も前からずっと書きたいと思いつづけていたこのお話を、こうしてお届けできることとなり本当に幸せです。

必死にもがく高校生たちの痛い青春を、見届けていただけますように。

~PROFILE~
此見えこ(このみえこ)

福岡県在住。「きみが明日、この世界から消える前に」でエブリスタ小説大賞×スターツ出版文庫大賞の大賞を受賞し、書籍化デビュー。著作に「今夜、きみの涙は僕の瞬く星になる」「僕を残して、君のいない春がくる」「この雨がやむまで、きみは優しい噓をつく」「きみは僕の夜に閃く花火だった」「#嘘つきな私を終わりにする日」(すべてスターツ出版)などがある。

書籍情報

2025年4月28日発売

人気者の彼女の死体が花の浮かぶ浴槽で見つかり――。

いびつな人間関係が交差する、綺麗ごとじゃない青春。

『花束の中で、死んでいく』

此見えこ/著

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