2025年4月発売のスターツ出版文庫
皆、嘘つきだった。俺も、親友も、完璧な彼女も――
完璧な彼女が死にました
[原題]花束の中で、死んでいく
イラストレーター:yudouhu
- あらすじ
- 学校の高嶺の花、花井紗子が自宅の浴槽で死んだ。紗子のことが世界でいちばん大好きだった幼馴染・羽島侑は、“自殺“という彼女の死因に納得できず、紗子との共通の友人であった瀬名小春と共にその理由を探っていく。しかし、完璧だったはずの紗子にも、ある歪んだ一面があることを知って…!?普通じゃないのは自分だけじゃなかった。上っ面だった友人関係が壊れて、でも、だからこそはじめて知れた大切な人のこと。普通じゃない、痛くて青い物語。
- 著者コメント
- こんにちは、此見えこです。はじめてのアンチブルーからの刊行となる本作は、ひとりの少女の死から始まる、必死で痛い青春のお話です。ずっとずっと書きたくてたまらなかったお話を、今回楽しく書かせていただきました。本としてお届けできることがとても幸せです。読んでくださった方の心に、ほんの少しでも引っかき傷を残すことができますように。
消えたいと願ったら、皆が私を忘れていた。
世界が私を消していく
イラストレーター:凪
- あらすじ
- 周りを気にしながらも、平穏な高校生活を過ごす紗弥。しかしそんなある日、仲の良かったグループの関係が崩れてしまう。紗弥がSNSの裏アカに友だちの悪口を書きこんでいるという嘘が広まってしまったのだ。追い詰められた紗弥は「この世界から消えたい」と強く願った。――次の日、学校の皆は紗弥と初めて会ったような態度。あの噂さえも消えていた。紗弥を傷つけるものはなくなり、生きやすくなった。けれど…。「もう、忘れられるのは嫌だ」そんな紗弥を何度も思い出して、見つけてくれたのは同級生の時枝くんだった――。
- 著者コメント
- 単行本発売から3年が経ち、このたび文庫にしていただけることになりました。応援してくださった皆さまのおかげです。ありがとうございます。タイトルロゴが少し変わって文庫版も可愛く仕上げてくださっています。短編も書き下ろしました。その後の紗弥を見守っていただけたら嬉しいです。
やっと出会えた、俺の運命の番――
穢れた花嫁と孤高な鬼の番契約
[原題]魅了体質な鬼のあやかしは、隠れ陰陽師にご執心。
イラストレーター:くりゅう
- あらすじ
- 人間とあやかしが共存する世界で、過去多くのあやかしを葬った一族の末裔として忌み嫌われる依十羽。穢れた血を引く依十羽は、義妹から虐げられる日々。しかしある出来事をきっかけに最強の鬼・四季に出会い、”番契約”を申し込まれる。愛のない契約関係のはずが、彼はこれまで正体を隠して生きてきた依十羽の能力を必要とし、深く愛していく。「やっと出会えた――俺の運命の番」これは、虐げられてきた少女が生まれて初めて自分の存在意義を見つけて、愛を知るまでの物語。
- 著者コメント
- こんにちは、夏みのるです。今作は、現代を生きる陰陽師の少女・依十羽が、タイムスリップ先の明治の世で鬼のあやかし・四季と運命的に出会って始まる物語です。未来と過去で孤独だったふたりの恋模様をお楽しみいただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。
有能な姉に比べられた妹は、最強の軍神のもと愛を知る――。
双子の姉にすべて奪われた私が、軍神に愛されています
[原題]純血の貴人は只人の乙女を慈しむ
イラストレーター:ちょめ仔
- あらすじ
- 特殊な異能を持つ一族に生まれた双子の姉妹、姉の杏花と妹の凜花。凜花は有能な姉と違い能力を持たず「出来損ない」と姉や家族に虐げられてきた。ある日、体調の悪かった姉の代役として参加した『選定の儀』で「ようやく会えた、私の番」と、眉目秀麗で最強の軍神・時雨の婚約者に選ばれる。代役として選ばれたから時雨の婚約者は姉で、無能な自分はこれからも下女として家で働くだけ。そう思っていたのに「私が選んだのは姉の杏花ではなく凜花だ」となぜか求められ溺愛されて…⁉大賞受賞の和風シンデレラ婚姻譚!
- 著者コメント
- 小原燈です。このたび、『双子の姉にすべて奪われた私が、軍神に愛されています』を出版していただく運びとなりました。本作は、第9回スターツ出版文庫大賞部門大賞受賞作を改題・改稿したものです。『誰かに必要とされたい』と渇望する凜花と、一見完璧に見えるけれど実は心に傷を抱えている時雨。愛を知らない孤独なふたりが出会い、求め合い、支え合うことで唯一無二の存在になっていく――そんな話を目指しました。ふたりの行く末を見届けていただけますと幸いです。