「好きです。俺と付き合ってください」 「あ……。えっと……」 　彼女の声はとても小さくて、だけどはっきりと力強かった。 「ご、ゴメンなさい。他に好きな人いるから！」

文化祭まで後1日。 「っえ！？マジ！？付き合えたの！やったじゃん、おめでと」 私の好きな人には、好きな人…… いいえ、彼女がいます。 文化祭実行委員2年のお人好し委員長 柏木　水月 かしわぎ　みづき　　 × 文化祭実行委員2年でクラスの人気者 諸星　春渡 もろほし　はると × 春渡の彼女で学校１の美少女 遠藤　那帆 えんどう　なほ 私は遠藤さんに敵わない。 私の好きな人は絶対、私に振り向かない。 けど、もうあの頃みたいに後悔したくないんだ。 だからね。 「諸星くん、後夜祭、少しお話させていただけませんか……？」 私は今日失恋しに行く。 切ない文化祭ラブ♡ 「好きになってくれてありがとう」 一生に一度の大切な恋を何もしないまま終わらせない───。 スタート ゴール 野いちご、ベリーズカフェ、ノベマ！同時掲載