namiさんの作品一覧

小さな夜のご褒美を
nami/著

総文字数/5,968

青春・恋愛1ページ

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今日も終電を逃してしまった。 秘書課二年目の花村董佳(はなむら とうか)は、その日も深夜残業をしていた。 そこへ現れたのは密かに想いを寄せている上司ーー香織幸仁(かおり ゆきひと)で。 「……俺には頼りにくいか」 思いがけないご褒美に、董佳は胸を高鳴っていた。
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時は大正。 帝都が暗澹(あんたん)としていた頃。 没落した呪術師一族の娘、秋鈴小夜(あきすず さよ)は、両親から望まぬ結婚を強いられていた。 妾の子ゆえ蔑まれてきた小夜に争う術はなく、敵対する呪術一家、東雲(しののめ)家へ嫁がされる。 しかし縁談の相手ーー東雲千賀高(しののめ ちかたか)は平和主義で、誰よりもやさしく小夜を迎えてくれるのだった。 穏やかな結婚生活を送る小夜。 そんなある日、彼女たちの前に小夜の義妹ーー雪音(ゆきね)が現れ、再び小夜の心をかき乱す。 同時にその裏では、奇怪な獣憑き事件も発生し、千賀高を悩ませるのだった。 心を折られた少女と天才呪術師との恋のお話です。
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