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狐の嫁入り〜この屋敷と恋の行末はかなりあやしい〜
完
東雲式部
/著
総文字数/9,973
あやかし・和風ファンタジー
1ページ
4
#和風
#ファンタジー
#恋愛
#純愛
#妖怪
#神様
#あやかし
表紙を見る
お菊は見てはいけないものを見てしまった。 その日は母に内緒で、村から少し外れた森林の奥深くまでかごを抱えてキノコ取りに励んでいた。まだ七つのお菊にとって、身長と大差ないカゴを運びながら凸凹とした紅色の落ち葉で覆われた林床を歩くので精一杯だった。 (・・・キノコだ!) キノコを発見した喜びでキノコの方へ手を伸ばした瞬間、背筋を氷柱で撫でられたような強烈な悪寒を感じた。陽が傾きかけているこの刻に一人で森を散策していたら、不気味さを感じずにはいられないが、周辺の木々の間から漏れている光がモヤモヤと怪しく踊っているように見えたのは気のせいだろうか。 お菊はキノコを少し乱暴にカゴに投げ入れ、早く用事を済ませようと決心したが、そう遠くない背後から地面を踏みつける複数の足音と衣擦れの音がして、反射的に音のする方向を見てしまった。 籠を担いで木々の間を縫うように足早に歩いている人の集団だった。いや、人と呼んでいよいものだろうか。纏っている衣服からは男性と判断はできるが、肝心の顔が狐のお面で隠されていて、さささっと足を動かすその妖しい姿はお菊の目には非人間的にしか見えない。 そのうちの一人がギクッと顔の角度を変え、木の後ろで怯えながら様子を伺っていたお菊に向かってきた。 「見ましたね、お嬢ちゃん。あなたの番も回ってきますよ」 木の前で足をピタッと止めて告げた彼の声は冷ややかで、鼓膜を通って背筋を一瞬にして凍らせた。 顔は狐の仮面で覆われていて見えないものの、その仮面の下には満面の笑みが広がっていることがなぜかわかった。
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