プロフィール

音羽 揺輝
【会員番号】1324287
切なめのお話が多め。
更新はゆっくりになるかと思いますが、少しずつ書いていきます。
よろしくお願いします。

作品一覧

陰霖に揺れるキミ

総文字数/6,138

現代ファンタジー8ページ

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季節は梅雨。 高校生の夏輝は長く続く雨の中、傘を差して下校するその帰路の途中。自宅近くの脇道。 その細道の先には木々に覆われ、静かに聳え立つ石造りの鳥居がある。 その先の祠の前に人影が見えた。 傘も差さずに立つ女性。 長い髪は雨水に濡れ、俯いてる顔は伺えない。 得体の知れない恐怖に逃げ出したいが、足は動かない。 そして降り続く雨の中、こちらの気配に気づいたのか彼女はゆっくり顔を上げた。 視線が交わる。 その瞬間、その女性は驚くような表情の後、何故か泣き出しそうな表情をした。 雨は世界の全てを曖昧にする。 色も音も時間さえも。
大嫌いな貴方の涙を私は知らない

総文字数/6,975

ヒューマンドラマ4ページ

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母子家庭で育った優歌。 桜舞い散る3月。 この春、高校を卒業し大学進学のため実家を離れ一人暮らしを始めることになった。 引っ越し前日の夜。 母親から、4歳の時に亡くした父親の話を聞く。 優歌は亡き父親のことが嫌いだった。 記憶の中の彼の顔も声もほとんど覚えてはいない。 父の最期の記憶は狭い静かな病室。 それでも全てを変えていった父が嫌いだった。 あの頃、母を泣かしてばかりいた父が嫌いだった。 幼かった自分が知らないあの時の父の本当。 それを母から伝えられる。 14年前の事実。 あの時父は何を想い、何を残したのか。

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