年齢も境遇も違う女が『推し』によって距離を縮め明日の一歩を踏み出す。『推し』っていいなあ、とこの小説を読んで思ったけれど、その裏にはたくさん理由があって『推し』はただのきっかけにすぎなくて、明日を生きる勇気をもらったり、仲良くなるはずのない友達とめぐりあったり、死んでいた感情が突き動かされたり、未知の体験をたくさんさせてくれる。
新しい道で新しい出会いを探したくなるようなお話でした！
すずねえともえちゃんがこれからも楽しく仲良く推し活できますように。

好きな人が結婚した。部長に似た俳優が映画の中で死のうがその思いは吹っ切れることはなく主人公をキリキリ痛めつけるけれど、そこに入り込んでくるのが生意気な後輩西島くん。
西島くんの最低の物言い、とても好きです。大好きです。大好物でした！
西島くんが主人公に抱いている感情は好きな子をいじめたいというより好きな部長への感情より上回る感情を自分に向けさせたい一心なのだと勝手に解釈して勝手に胸キュンパレードしてました。
これから2人がどんな感じで距離を縮めるか妄想していようと思います。
素敵な作品をありがとうございました！

どの話も誰もが経験する感情や葛藤が描かれています。だけど登場人物1人1人に個性があってとても面白かったです。すべて心揺さぶられる素敵なお話でしたが、1番好きだったのは反抗期の息子と娘をもつ元看護師の母ちゃん。なんだか家族に会いたくなる素敵なお話で、ごめんねとありがとうを伝えたくなりました。そして、読み進めていく中で最後は宿り木カフェのスタッフ側の気持ちを読んでみたいなぁと思ってたところ、読者の気持ちが分かってるかのように知りたい情報が出てきて最後は歓喜しながらフィニッシュです。宿り木カフェ利用したいなぁ、いや、はたまたスタッフ側として話を聞いてみたいなぁなんて。
とても素敵なお話をありがとうございました。