「昔から、綺麗なものが苦手だった」 　臆病な性格の鹿野真白【かの・ましろ】。 　教師や生徒たちからの信頼を集める八七橋七瀬【やなはし・ななせ】。 　２人は、ある特別な制度が用意されている高校で再会を果たす。 　 　女子高として名高い相咲【あいさき】高校は、時代の流れとともに生徒の数が減少。 　このままでは、廃校へと追い込まれてしまう。 　そこで考えられたのが、「おもてなし」制度。 　先輩が後輩を「おもてなし」することで、高校生活への不安を和らげようというもの。 　しかし、やっぱり時代に逆らうことはできなかった。 　共学前の、最後の１年。 　今年度を最後に、相咲高校名物である「おもてなし」制度が終わりを迎えることになった。

『正しい選択肢を選んで攻略対象と結ばれるのが乙女……え？　選択肢がない？』 ごくありふれた毎日を送る女子高生の長柄六花【ながえりっか】は、超マイナーゲームの世界ランク１位。 けれど、世界ランク１位なんて称号があっても、それは自分の未来に何も影響しない。 だって、超マイナーゲームの世界ランク１位だよ？ 将来の自分を救う名誉にも誇りにもならないはず……だった。 「乙女ゲーム『エンドレス・エタニティ』を、ハッピーエンドで終わらせてもらえますか？」 乙女ゲーム『エンドレス・エタニティ』の世界に転移することになったリッカは、攻略キャラクターその４に該当するにトウマ・ルーファーにゲームのクリアを依頼される。 「任せなさい！　私にクリアできないゲームはないっ！」 今までもゲームの完全クリアを依頼された主人公は大勢いた。 でも、みんながみんな世界を救うことを投げ出して、攻略キャラクターとの恋愛を最優先してしまう。 何度も何百回も自分が生きてきた世界が滅びる瞬間に立ち会ってきたトウマを今度こそ救うために、リッカは世界の平和と恋愛パートの両立を目指してみせるのだった。