プロフィール

花岡 華恋
【会員番号】1268388

作品一覧

犬系男子は猫系男子に恋をする

総文字数/52,781

BL30ページ

第3回青春BL小説コンテストエントリー中
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放課後の教室、少し近すぎる距離。 名前を呼ぶだけで、胸がうるさくなる。 明るくて人懐っこい犬系男子・春日陽向と、 無口でクールな猫系男子・三条怜。 正反対の二人は、席替えをきっかけに、少しずつ同じ時間を過ごすようになる。 文化祭の準備、放課後の帰り道、何気ない会話。 その一つひとつが、気づけば「特別」になっていく。 恋だと気づくのは、いつも遅くて、でも確かだった。 文化祭では、王子様と執事のコスプレカフェ、 そして午後にはロミオとジュリエットの舞台。 役を借りて交わされる言葉は、演技なのか本音なのか。 視線が重なるたび、心は静かに揺れていく。 「さぁて、お嬢様はどちらがお好みでしょうか」 そんな台詞の裏に隠された、言えない想いと、抑えきれない独占欲。 犬みたいにまっすぐな恋と、 猫みたいに不器用な恋。 触れそうで触れない距離の中で、二人は少しずつ前へ進んでいく。 これは、 誰かを好きになる瞬間と、 その気持ちを大切に抱きしめるまでの物語。 やさしくて、甘くて、 ずっと見守っていたくなる青春恋愛BL。
湯気の向こうで、祖母は今日も手を動かす

総文字数/5,663

ヒューマンドラマ4ページ

スタ文創刊10周年企画「読むだけじゃない読書体験」小説コンテストエントリー中
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この物語には、派手な事件も、大きな奇跡もありません。 あるのは、毎日の台所と、名もなきおばあちゃんの手つきだけです。 煮る。炒める。炊く。蒸す。 おばあちゃんは今日も、特別なことはせず、ただ料理を作ります。 分量は目分量。時間は時計を見ない。 火加減は、鍋の音と湯気の匂いで決める。 「急がせない」「触りすぎない」「待つときは待つ」 その一つ一つの工夫は、料理のためであり、 同時に、人生をうまく生きるための知恵でもありました。 この連作短編は、すべて一話完結。 一つの調理法と、一つの料理、 そしてその背後にある、ささやかな物語でできています。 読者は読むだけでなく、 包丁の音を想像し、湯気を思い浮かべ、 ときには実際に台所に立ちたくなるかもしれません。 それは、この物語が「感情」を説明する代わりに、 「行動」と「体験」で語るからです。 おばあちゃんの料理は、豪華ではありません。 けれど、不思議と心に残ります。 それは、味の奥に、 時間と記憶と、誰かを思う気持ちが 静かに染み込んでいるから。 火を弱め、ふたを少しずらし、 今日も台所に立つその背中から、 私たちはきっと、生き方を教わっています。 湯気の向こうで、 祖母は今日も、何も語らず、手を動かしているのです。

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