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観月はるか
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黒に咲く境界線

総文字数/33,953

青春・恋愛28ページ

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 何千万人の中にたった一人だけが、“特別“な存在として生まれてくると言われている。   夜桜家の一人娘、夜桜雪恵は人に死をもたらす能力がある存在として生まれてきた。彼女はその″特別″に縛られ歩みを止め、前に進む勇気をなくしてしまった。  一方、音楽一家に生まれた音瀬奏は、音瀬家唯一の息子。奏は不老不死で人を癒す力を持っている。奏はまたその特別な能力が原因で、音楽家への夢を諦めざるを得なかった。  夜桜雪恵は幼いころ亡くした母の日記に、母と音瀬奏が出会った日のことが記されているのを見つけた。不老不死の音瀬奏が30年の時を経て出会った夜桜家の一人娘、雪恵。 *  いつしか夜桜は前に進みたいと思い始めた。心を閉ざしていた夜桜はいつの間にか恋に落ちたー?!  高校生である二人にとっての初恋は溢れる気持ちを抑えきれない。伝えたいのに言葉にできない複雑な想い。  「未来は可能性に溢れているから、今も私たちは生きられている。」

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