日三十 皐月さんの作品一覧

窈寵のアモル

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ヒューマンドラマ10ページ

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いつからこの毎日を繰り返しのように感じて、それが心地良いことに気が付いたのだろう。 小さな僕が、絵本を繰り返し読んでいる。 大人になった僕は、今その絵本を描こうとしている。 誰かがまた繰り返し、擦り切れるほど読んでくれるように。 頭の中の世界は、僕だけの世界だ。 世界が色づいていくのを楽しむ。その時間が僕にとってどれだけ幸せで、切ないことか。 想像し、空想するということが、どれだけ不思議で特別なことなのか。 そうして細部に至るまで仕上げた時、僕だけの世界はループする。 一つの終わりを迎えた世界は、また新たに始まったかのように表紙へ戻るのだ。 僕はいつだってそれを、永遠の象徴かのように思う。 だからこそ僕は、絵本を描き続ける。 これまでは永遠であり、そして今という未来さえ、 永劫続きますようにと。
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