興奮して眠れないと思っていたけれど、体は緊張して逃げ回っていたこともあるため体力消耗は激しかったようだ。
僕も机に伏せて目を閉じたら短い時間だろうけど深い眠りに入っていた。
次に意識が戻った時、頬にフンフンと温かな鼻呼吸。ちろちろと湿ったもので舐められる感覚にハッと目を覚ます。
頭を起こせば、こちらをじっと見つめている狐がいた。
「う、わ!」
思わず大きな声を出しても狐は机の上にちょこんと座っている。
離れた席にいる慧護の方を見れば、まだ眠っている慧護を気にするように鼻を近づけている狸がいた。
(何なんだろう、一体……)
慧護の匂いでも嗅いでるような狸を1枚撮ってみる。見た目は普通の動物。しかし、写真で見るものは青白い光を体から放っている。
(守護神というのは本当なのかな)
中々起きない慧護に狸は諦めたのか(狸はもうだめです……)という目でこちらを見た後机の上にしょんぼりした様子で座る。
一方狐は背筋を凛と伸ばしていて気高さがある。
(なんだか、僕と慧護くんみたい……なんて)
慧護くんが狐で、僕は狸。
狸のおどおどした様子から、狐に着いてきたようにも見える。
狐は僕が眠っている時、頬を舐めていた。……起こそうとしていた?
こちらから触れてみようかと手をそっと伸ばせば、指を甘噛みされた。……狐は良くても人間から触れてはいけないらしい。
しかし怪異のように僕たちを襲ってくる存在ではないことに、安堵する。
「えと……僕たちに用があるの、かな」
言葉が通じるかわからないが、尋ねてみる。狐は目を細くして、眠っている慧護に顔を向ける。
(2人起きないと駄目なのかな)
しょんぼり座り続けている狸のそばに行き、慧護の肩をそっと揺する。
「起きて、慧護くん」
「ん……」
「慧護くんがずっと気にしていた狐と狸が目の前にいるんだ」
「んー……?」
しかし疲れているのか中々起きない。
狸がまた慧護の頬に鼻を寄せスンスンと嗅いでいる。それから、慧護の頭に前足を乗せ……そのまま歩き出し背中に座り出す。
寝苦しくなったのか慧護の顔が歪み出す。
「もう駄目だ……怪異の下敷きになってしまった……」
「慧護くん、慧護くん」
「……はっ」
パッと目を開き勢いよく上半身を起こす。背中にいた狸は床に飛び降りた。背中に重力を感じていた慧護は後ろを振り返る。
「え……体育館裏にいた狸?」
「おそらく」
「どうしてここに?」
「それは……僕にもわからないけど」
狐は机から飛び降りると廊下に出る。……扉は閉まったままなのに、通り抜けた。普通の動物ではない。触れることも出来るのに。狸も僕たちを一度見て着いていく。
僕と慧護も顔を見合わせ着いていくことにした。僕たちにはよくわからなくても、2匹には明確な理由がありそうな気がしたから。
廊下に出れば待っていたように狐と狸が座っていた。「着いてこい」というように歩き出す狐たちの後を追っていく。
僕も机に伏せて目を閉じたら短い時間だろうけど深い眠りに入っていた。
次に意識が戻った時、頬にフンフンと温かな鼻呼吸。ちろちろと湿ったもので舐められる感覚にハッと目を覚ます。
頭を起こせば、こちらをじっと見つめている狐がいた。
「う、わ!」
思わず大きな声を出しても狐は机の上にちょこんと座っている。
離れた席にいる慧護の方を見れば、まだ眠っている慧護を気にするように鼻を近づけている狸がいた。
(何なんだろう、一体……)
慧護の匂いでも嗅いでるような狸を1枚撮ってみる。見た目は普通の動物。しかし、写真で見るものは青白い光を体から放っている。
(守護神というのは本当なのかな)
中々起きない慧護に狸は諦めたのか(狸はもうだめです……)という目でこちらを見た後机の上にしょんぼりした様子で座る。
一方狐は背筋を凛と伸ばしていて気高さがある。
(なんだか、僕と慧護くんみたい……なんて)
慧護くんが狐で、僕は狸。
狸のおどおどした様子から、狐に着いてきたようにも見える。
狐は僕が眠っている時、頬を舐めていた。……起こそうとしていた?
こちらから触れてみようかと手をそっと伸ばせば、指を甘噛みされた。……狐は良くても人間から触れてはいけないらしい。
しかし怪異のように僕たちを襲ってくる存在ではないことに、安堵する。
「えと……僕たちに用があるの、かな」
言葉が通じるかわからないが、尋ねてみる。狐は目を細くして、眠っている慧護に顔を向ける。
(2人起きないと駄目なのかな)
しょんぼり座り続けている狸のそばに行き、慧護の肩をそっと揺する。
「起きて、慧護くん」
「ん……」
「慧護くんがずっと気にしていた狐と狸が目の前にいるんだ」
「んー……?」
しかし疲れているのか中々起きない。
狸がまた慧護の頬に鼻を寄せスンスンと嗅いでいる。それから、慧護の頭に前足を乗せ……そのまま歩き出し背中に座り出す。
寝苦しくなったのか慧護の顔が歪み出す。
「もう駄目だ……怪異の下敷きになってしまった……」
「慧護くん、慧護くん」
「……はっ」
パッと目を開き勢いよく上半身を起こす。背中にいた狸は床に飛び降りた。背中に重力を感じていた慧護は後ろを振り返る。
「え……体育館裏にいた狸?」
「おそらく」
「どうしてここに?」
「それは……僕にもわからないけど」
狐は机から飛び降りると廊下に出る。……扉は閉まったままなのに、通り抜けた。普通の動物ではない。触れることも出来るのに。狸も僕たちを一度見て着いていく。
僕と慧護も顔を見合わせ着いていくことにした。僕たちにはよくわからなくても、2匹には明確な理由がありそうな気がしたから。
廊下に出れば待っていたように狐と狸が座っていた。「着いてこい」というように歩き出す狐たちの後を追っていく。
