透明な僕たちが色づいていく
青春・恋愛
完
23
- 作品番号
- 1720141
- 最終更新
- 2024/04/26
- 総文字数
- 97,249
- ページ数
- 5ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 23
- ランクイン履歴
-
総合16位(2024/03/28)
青春・恋愛5位(2024/03/27)
- ランクイン履歴
-
総合16位(2024/03/28)
青春・恋愛5位(2024/03/27)
誰かの一番になれない僕は、今日も感情を下書き保存する
- あらすじ
- 空気を読むのが得意で、周りの人の為に動いているはずなのに。どうして誰の一番にもなれないんだろう。
家族にも友達にも特別に必要とされていないと感じる雫の一番大切な居場所は150文字以内の感情を投稿するSNS「Letter」
苦手に感じていたクラスメイトの駆にハンドルネームを知られ「俺と一緒に物語を作って欲しい」と頼まれる。
同じ苦しみを抱えた透明な二人が色づくまで。
この作品のレビュー
この作品の感想ノート
語彙力がなくなる作品、久しぶりに出会いました。
なんて言葉を口にしようか、感想ノートにまとめるのに時間がかかってしまいました。
冒頭から実感する、共感を呼ぶ作品。
自分の居場所がなかったり、本音をつぶやける場所がなかったり。
それでいて、ひとつの出会いから世界が彩られていく。
その色合いは派手なジェットコースターではなくて、まるで水の中に一滴だけ絵の具を落としたよう。
じわりと変わっていく心情が、温かくも切なくも、色んな感情が訪れました。
素敵な作品を読ませていただきありがとうございます!
すんごい良かったです……ちょっと今語彙力失ってますが、この気持ちが冷めないうちに正直な感想をば。
まず前半から中盤はなかなか良い意味でしんどかったです…笑 ある種、ほとんどの物書きが持っているであろう宿命ともいうべき感情が共感の嵐となって吹き荒れていました。あささんが書かれている時、「ごりごり精神を削って…」と言われてましたが、まさに読んでる私もごりごり精神を削られ、ぐさぐさ刺されていました。もう精神は満身創痍です…笑
誰かに認められたい。一番になりたい。唯一になりたい。私もずっとずっと思ってきたことなので、終始心の中で頷きながら読んでいました。
そして積もりに積もった歪みが溢れる後半はもう読む手が止まりませんでした。「ずっと言いたかったこと」というテーマにすごくあってるし、前半以上に共感半端ないですし、ラストのシーンとかジーンときちゃいました。あと、「私の150文字〜(ネタバレ防止のため略)埋まっちゃった」のセリフめっちゃ大好きです。すんごい好きです。ぐさーっと心に刺さりました。笑
逆境、対立、本音のぶつかり合いといった流れの中で、主人公が心の本質に気づき、大きく変わらないまでも小さな一歩を踏み出す成長も素敵で、私も頑張ろうって勇気をもらえました。
感想長いですね、ごめんなさい。でももう少しだけ。
心理描写も精神に届くほどすんなりと心まで届いてきて本当に良かったです。投稿のところは文体変わってやや詩的になるので頭を切り替えて読み解くのにちょっと時間はかかりましたが、それもまた本作の強みでもあり味があって素敵だと思いました。(しっかり作り込まれてるのがすごいです。短いとはいえ作中作を何作も書いてるようなものですし…)
秋から始まってお出かけのところの描写も鮮明にありありと情景が浮かんできて、心理描写と相まって没入感が凄まじかったです。ありきたりな表現ですが、化学反応を起こしているようでした。だから余計に感情移入して読んじゃってました。
総じて申し上げますと、名作といえる物語でした。
ふわあーっともう少し余韻に浸っていたいと思います。
執筆お疲れさまでした。
精神を削りながらも素敵な物語を最後まで書いてくださってありがとうございました!
雫の感情に共感しすぎて涙が止まりませんでした。心の動きがとても丁寧に描かれていて、切なさと苦しさで息が詰まるようでした。
そして駆が本当にかっこよかったです……。
雫が嫌なことを嫌だと言えるようになるまで待ってくれる優しさが、素敵すぎます。
本当に素敵な作品をありがとうございます!!
川奈あささんの書籍化作品
この作品をシェア
この作品を見ている人にオススメ
読み込み中…