真夜中プリズムのレビュー一覧
5.0
とある事情で、夢を諦めた主人公。 世界の広がりを感じたあの瞬間。キラキラ輝いていたあの日々。 失って、くすんだ空の中で必死に踏ん張っていた。 あの時自分は輝いていたのを、知っている。誰かの目に、映っていたことも、知っている。だからこそ、隠れていたかった。輝くその世界では、今の自分は惨めに思えるから。 なにかを見つけることは、とても難しい。けれど、間違いなく主人公はそれを手にしていた。だから、余計に失ったとき、もうなにも得られないんだと、知ってしまっている。 それでも、見つけることはできるんだと、教えてくれる人がいた。手放したものもあるけれど、だから、見つけられたものもある。 彼の示すその先には、無数の星がある。それをみつけることは、いつだって誰だって出来るんだと、読んでいる私にも、教えてくれました。
とある事情で、夢を諦めた主人公。
世界の広がりを感じたあの瞬間。キラキラ輝いていたあの日々。
失って、くすんだ空の中で必死に踏ん張っていた。
あの時自分は輝いていたのを、知っている。誰かの目に、映っていたことも、知っている。だからこそ、隠れていたかった。輝くその世界では、今の自分は惨めに思えるから。
なにかを見つけることは、とても難しい。けれど、間違いなく主人公はそれを手にしていた。だから、余計に失ったとき、もうなにも得られないんだと、知ってしまっている。
それでも、見つけることはできるんだと、教えてくれる人がいた。手放したものもあるけれど、だから、見つけられたものもある。
彼の示すその先には、無数の星がある。それをみつけることは、いつだって誰だって出来るんだと、読んでいる私にも、教えてくれました。
快晴の空の下、かつて誰よりも速く走った昴。エーススプリンターとして広がっていく世界で、どこまでも飛んでいけると思った。でも目指していた光は、非情にも見えなくなってしまう。
そんな彼女が出会った、星が好きな真夏。何も知らないはずなのに、温かく優しい言葉をくれた。
真っ暗で広がらないと思った世界。でも目を開けて見上げれば、確かにそこには光がある。
青い空の下、きみが見つけてくれたあたしの光。星空の下、今度はきみがあたしの目印の光になる。また光は見つけられることをきみは教えてくれた。
速く走れなくても、今度はきみとこの始まったばかりの世界を進んでいこう。
全く同じ経験がなくても、痛く悲しい昴の気持ちに頷き、一緒に真夏くんの言葉に救われて導かれていきました。心の奥底に染み渡る描写に、何度も涙が浮かびました。
昴と真夏の光。大切にしたい宝物が一杯詰まった素敵なお話。ありがとうございました!
いつも周りが眩しくて、キラキラしていて、それが何より羨ましくて。だからこそ、それに向かって手を伸ばす。そこにある煌きを掴もうと手を伸ばす。 ……けど本当は自分だって輝いてるんだと、そう教えてくれる、そんなお話。 空を見上げれば星は瞬いている。 それは決して一つでは無く、例え見えるものが一つだけだとしても、本当は沢山の輝きがそこにはある。 それは星に限らず、人も同じではないでしょうか。 その輝きは万人には見えなくても、見える人にはちゃんと届いてる。 その輝きは今はまだ見えなくても、いつか何処かで輝き出す。 このお話には、そんなキラキラ輝く星が沢山散りばめられています。 それは時にキュンとしたり、時に心を締め付けたり、時に涙となって溢れ出たり。 是非あなたもあなたの中のキラキラを探しに行って(読んで)みて下さい。 私は凄く大好きなお話でした。
いつも周りが眩しくて、キラキラしていて、それが何より羨ましくて。だからこそ、それに向かって手を伸ばす。そこにある煌きを掴もうと手を伸ばす。
……けど本当は自分だって輝いてるんだと、そう教えてくれる、そんなお話。
空を見上げれば星は瞬いている。
それは決して一つでは無く、例え見えるものが一つだけだとしても、本当は沢山の輝きがそこにはある。
それは星に限らず、人も同じではないでしょうか。
その輝きは万人には見えなくても、見える人にはちゃんと届いてる。
その輝きは今はまだ見えなくても、いつか何処かで輝き出す。
このお話には、そんなキラキラ輝く星が沢山散りばめられています。
それは時にキュンとしたり、時に心を締め付けたり、時に涙となって溢れ出たり。
是非あなたもあなたの中のキラキラを探しに行って(読んで)みて下さい。
私は凄く大好きなお話でした。
絶対的な自信があるものを失くしたとき、どれほどの絶望を味わうのだろうかと考えても、それってきっと想像すらできない痛みで。 そんな闇のなかを歩いてきた昴の前に、突然舞い降りた真夏という星。 誰かの光になる。それってとっても難しいことだけれど、最高の口説き文句だなって思いました。 真夏の光だった昴。そして今度は、真夏のほうが、昴の星。 繊細で、流れるような文章のなかで、まるでふたりは流れ星のようで。 すれ違って、遠慮して、そうやって少しずつ近づいていく昴と真夏が、切なくも微笑ましかった。 これからふたりは、同じ銀河を歩いていくんだなあ。お互いがお互いの光を頼りにしながら。そしてきっと、お互いを照らしあいながら。 きっと誰もが、誰かの輝きでいられる。 ぜひ夜空を眺めながら読んでいただきたい、素敵な作品です。
絶対的な自信があるものを失くしたとき、どれほどの絶望を味わうのだろうかと考えても、それってきっと想像すらできない痛みで。
そんな闇のなかを歩いてきた昴の前に、突然舞い降りた真夏という星。
誰かの光になる。それってとっても難しいことだけれど、最高の口説き文句だなって思いました。
真夏の光だった昴。そして今度は、真夏のほうが、昴の星。
繊細で、流れるような文章のなかで、まるでふたりは流れ星のようで。
すれ違って、遠慮して、そうやって少しずつ近づいていく昴と真夏が、切なくも微笑ましかった。
これからふたりは、同じ銀河を歩いていくんだなあ。お互いがお互いの光を頼りにしながら。そしてきっと、お互いを照らしあいながら。
きっと誰もが、誰かの輝きでいられる。
ぜひ夜空を眺めながら読んでいただきたい、素敵な作品です。
片や本当の自分を偽りながら過ごす事に悩み日々辟易している美青年、片や夢半ばで自身の夢に躓き、ゆえに新しい一歩を踏み出せない、さ迷うヒロイン。
こんな二人がいつしか惹かれ合い、まるで探し求めていた1等星を見つけるように活路を見いだす……と聞けば格好良いけど、でもこの作品の凄さはそんな一言ではとても語れません。
二人の無垢さが、純情さが、表現が、切なさが、そして心の美しさが。本当に見所満載でした。もっと沢山の人に読んで欲しい作品です。
ぶっちゃけ言わせて貰うとキスシーン一つ無いのに、でも読後は、通常の恋愛小説の倍の高揚感が得られますよ☆
本当はずっと前からスタートラインには立っている。 でもそこから一歩を踏み出すのは、誰だって不安で怖くて動けなくなる。 一度は閉ざしてしまった世界。 不本意で切ってしまったゴールテープ。 でも、まだ終わりじゃないから。 世界はこんなにも広いから。 空は広くて、真夜中にだって小さくとも光はあるでしょう。 走ってるだけでは見えなかった星空を見上げて、そこに広がる新しい世界を感じて。愛しい手を取り合って。 On your marks, さぁ、新たなスタートだ。 世界がどこまでも広がる可能性を秘めている10代の世代に広く読まれますように。 躓いても、何度だってスタートラインに立てることが、広く伝わりますように。
本当はずっと前からスタートラインには立っている。
でもそこから一歩を踏み出すのは、誰だって不安で怖くて動けなくなる。
一度は閉ざしてしまった世界。
不本意で切ってしまったゴールテープ。
でも、まだ終わりじゃないから。
世界はこんなにも広いから。
空は広くて、真夜中にだって小さくとも光はあるでしょう。
走ってるだけでは見えなかった星空を見上げて、そこに広がる新しい世界を感じて。愛しい手を取り合って。
On your marks,
さぁ、新たなスタートだ。
世界がどこまでも広がる可能性を秘めている10代の世代に広く読まれますように。
躓いても、何度だってスタートラインに立てることが、広く伝わりますように。
かつては自ら光放ち夢を追いかけていたのに、絶望し輝きを失った昴。 自分を隠し、苦しく生きていたけれど、輝く存在を見つけた真夏。 ふたりは出会う。青い空に近い学校の屋上で。 主人公の昴がどこへ向かうのか、ふたりがどうなって行くのか。目が離せず、でも大事に読みたくてページ行ったり来たりして読んでいました。 この作者さまはいつでも、迷うちょっと弱い自分に温かい言葉と気付きをくれる。 まっすぐ、それでいて優しく輝く星のように、私はそう感じます。 この先、また辛かったり落ち込んだり、色々悩むかもしれない。でもそれでも、お互い見失わないで。自分と、きみを。 是非このお話を読んで、あなたにとって輝くなにかに出会えるか、気付けるか、探してみて欲しいと思います。 素敵な作品、ありがとうございました。
かつては自ら光放ち夢を追いかけていたのに、絶望し輝きを失った昴。
自分を隠し、苦しく生きていたけれど、輝く存在を見つけた真夏。
ふたりは出会う。青い空に近い学校の屋上で。
主人公の昴がどこへ向かうのか、ふたりがどうなって行くのか。目が離せず、でも大事に読みたくてページ行ったり来たりして読んでいました。
この作者さまはいつでも、迷うちょっと弱い自分に温かい言葉と気付きをくれる。
まっすぐ、それでいて優しく輝く星のように、私はそう感じます。
この先、また辛かったり落ち込んだり、色々悩むかもしれない。でもそれでも、お互い見失わないで。自分と、きみを。
是非このお話を読んで、あなたにとって輝くなにかに出会えるか、気付けるか、探してみて欲しいと思います。
素敵な作品、ありがとうございました。
ずっと夢中だった。これからもずっと走り続けていく。そんな希望に満ち溢れていた世界にいた主人公に、突然訪れた絶望。世界は、もう広がらない。そんな彼女は、あるキッカケで向かった屋上で、綺麗な顔の男の子と出会いーー 心が洗われて、不要なものが流されたあとに、素晴らしいものを容れてくれるお話。陸上の回想シーンでは、フッとレーンに引き込まれたように鳥肌が立つ。二人で星空を見上げる描写に、奥底が滲む。 最終章では、二人の心の綺麗さとひたむきさに、思わず涙が溢れました。最後の、二人で走るシーンが、読者である私に教えてくれます。 失って、それはもう戻らなくて、それでも世界は終わりじゃない。ちゃんと広がっていく。光が、ある。 昴と、真夏が教えてくれます。 そしてまた、私たちも、誰かの光になれることを。 綺麗な涙を流して、前を向ける。素晴らしいお話を、ありがとうございました。
ずっと夢中だった。これからもずっと走り続けていく。そんな希望に満ち溢れていた世界にいた主人公に、突然訪れた絶望。世界は、もう広がらない。そんな彼女は、あるキッカケで向かった屋上で、綺麗な顔の男の子と出会いーー
心が洗われて、不要なものが流されたあとに、素晴らしいものを容れてくれるお話。陸上の回想シーンでは、フッとレーンに引き込まれたように鳥肌が立つ。二人で星空を見上げる描写に、奥底が滲む。
最終章では、二人の心の綺麗さとひたむきさに、思わず涙が溢れました。最後の、二人で走るシーンが、読者である私に教えてくれます。
失って、それはもう戻らなくて、それでも世界は終わりじゃない。ちゃんと広がっていく。光が、ある。
昴と、真夏が教えてくれます。
そしてまた、私たちも、誰かの光になれることを。
綺麗な涙を流して、前を向ける。素晴らしいお話を、ありがとうございました。
最初、タイトルを見て星に関係あるはなしかな?とおもって読みはじめました。 実際そうなのですが、星が好き!って人じゃなくても、感動する内容です。 昴と真夏、二人を包み込むような星空。 とてもいい話なので、読んでください!
最初、タイトルを見て星に関係あるはなしかな?とおもって読みはじめました。
実際そうなのですが、星が好き!って人じゃなくても、感動する内容です。
昴と真夏、二人を包み込むような星空。
とてもいい話なので、読んでください!