人間とあやかしの混血である“稀血”という特別な血を持ち、虐げられてきた深月。ある理由から“稀血”を求めていた最強の鬼使いの軍人・暁と契約し、偽りの花嫁として同居生活を送っていた。しかし恋に疎い深月は、暁への特別な想いの正体がわからず戸惑うばかり。一方の暁は、ただの契約関係のはずが深月への愛が加速して…。そんな中、暁の秘められた過去の傷を知る幼馴染・雛が現れる。深月が花嫁なのが許せない雛はふたりを阻むが「俺が花嫁にしたいのは深月だけだ」それは偽りの花嫁として？それとも…。傷を秘めたふたりの愛の行方は――。

はじめまして、夏みのると申します。このたび『鬼の軍人と稀血の花嫁』の続編を特別連載していただくことになりました。前作で暁のそばにいることを選んだ深月、そしてそれを受け入れた暁。そんな二人が抱える初めての恋や過去の悲劇、たくさんの想いに振り回され、しっかり向き合うようになるまでを描いたお話です。