『青春BLマンガ原作コンテスト』に応募いただいたみなさま、ありがとうございます！

本コンテストは、文庫創刊後初めてマンガ原作として募集を行ったコンテストでした。

2025年12月に創刊となる“BeLuck COMICS”を盛り上げてくれそうな魅力的な作品が数多く集まり、編集部一同大変嬉しく思っております！

今回の審査でポイントとなったのは、以下の2点です。

①BL的キャッチーさ

単なるキャッチーさではなく、その要素がBLとしての“うまみ”に繋がっているか。

また、それがコミカライズしたときに映えるキャッチーさであるか。

②キャラクターの掛け合わせ

キャラクター単体の魅力だけではなく、攻め×受けの組み合わせだからこそ生まれる“萌えの化学反応”が描かれているか。

どの作品にも作者の“こだわり”や“癖”が感じられ、編集部一同、たくさんの刺激を受けました。創刊予定の“BeLuck COMICS”は、『人を好きになる煌めきがぎゅっと詰まった青春BLレーベル』を目指しています。今回集まった作品群は、その第一歩を力強く後押ししてくれる作品たちでした。

ご応募いただいた皆さま、本当にありがとうございました！

【大賞】賞金10万円+コミカライズ確約

『先輩、俺だけを見てください』栄円ろく/著

「柴山先輩は、どうしたら俺だけを見てくれますか？」という後輩からの突拍子もないフレーズから始まるお話。冒頭からの引きがずば抜けて魅力的な“先輩×後輩BL”でした。天然でアプローチにまったく気づかない先輩と、あの手この手で気を引こうと奮闘するも空回りして怒られる後輩。この二人の関係性がとても可愛らしく、読んでいて思わずニヤけてしまいます。狼谷が柴山を好きになったきっかけや自覚した瞬間が読者に伝わりやすく、感情の変化にしっかり没入して楽しむことができました。一方で、狼谷が親の離婚による不安を抱える心情もきちんと描かれており、その弱さが「先輩を頼る後輩」という役割に自然につながっていて、よりエモーショナルな展開になっています。王道とオリジナリティのバランスが絶妙で、最後まで楽しめるBL作品でした！

【優秀賞】賞金5万円+コミカライズ検討

該当なし

【佳作】デジタルギフトカード3,000円分

『寒がりで寝相の悪いルームメイトができました』三崎こはく/著

男子寮の部屋で“抱き枕代わり”にされる受けのとまどいからはじまるストーリーは、キャッチーで読者の関心を引きました。キャラの過去も含め好感度が高く、エピソードもテンポよく進んでいくのでストレスなく読めました。2人のかけあいが明るいおかげで、過去が暗すぎずちょうどよく効いています。一方で、メインエピソード（事件解決）が強く出てしまい、お互いが好きになる過程がぼやけて見えます。惹かれていく心情をメインの軸として、各話で盛り上げながらしっかりと見せたいです。また、当て馬の女子の存在感が強いのでおさえつつ、男子同士だからこそのとまどいや葛藤を日常に組み込むようにすると、さらによい作品になると感じました。

【佳作】デジタルギフトカード3,000円分

『雪解けのブックマーク』いちき/著

クラスでは正反対な2人が図書室で話したことをきっかけに、少しずつ惹かれ合っていくお話。2人のさり気ない会話が可愛く、栞の告白シーンはタイトルが回収されるオリジナリティも光り、読後感がとても良い作品でした。学校では本を読んで静かに過ごす攻め。でも、受けと2人で遊ぶときには大人っぽくスマートな一面を見せる――そのギャップが自然体でかっこよく、読者の心にしっかり刺さるキャラクターでした。一方で、攻め側の心情描写をもう少し見たいとも思いました。攻め側の感情をより紐解いて見せていただくことで、BLとしての美味しさがさらに増すように感じます。

青春BLコミックレーベル『BeLuck COMICS』創刊決定！

創刊を記念して、コミカライズ原作を募集するコンテストを開催いたします。

読者の心をときめかせる、“アオハルきゅん♡”なBL作品を大募集！

ドキドキが止まらない、青春の煌めきを描いた物語をお待ちしています。

たくさんのご応募、心よりお待ちしております！

主要登場人物の年齢は男子高校生に設定してください

主人公は受けに設定してください

• この2人をずっと見守っていたい♡と思えるハッピーな世界観を描いてください
• 読んでいてキュンとなる男子たちの会話をたくさん盛り込んでください
• 人を好きになる瞬間や、感情の変化を大切に描いてください

※注意事項

• 作品の作成方法は応募要項をご確認ください
• 過度な性描写は入れないでください
• 現代設定にしてください（異世界、ファンタジー、獣人、オメガバースもの等はNG）

編集部のこんな作品求めてます！ポイント

• キャラクター同士の掛け合いがテンポよく、受け攻めの個性が際立っている作品
• 各話のラストで、登場人物の心情の変化がしっかり描かれている作品
• 漫画化した際に映える、ドキドキ感のある印象的なシーンが盛り込まれている作品