「えっと……あの、ほら……」
お母さんの明るい声が妙に浮いてる。

どうか
私のこの考えが違いますように
私のカン違いでありますように

あぁ神様お願いです。

頭の中で
ガンガンと鐘が鳴り響き
それがクライマックスを迎えた瞬間


「ただいま桔梗」


綺麗なお姉さん

いや

お兄ちゃんが声を出した。