「そういえばさ、カラダってどんな風に分けられてるの?翔太は知ってる?」
「分からないなぁ。どうして高広に記憶があって、俺にはないんだ……俺が覚えている方が、ずっと役に立つのに」
ブツブツと呟くその姿は、まるで私自身を見ているように思えた。
端から見たら、私もこんな風に見られてるのかな?
あまり良い癖じゃないと、翔太の姿を見て考えさせられた。
そうして、机の中を調べ終わった時、校内放送が流れたのだ。
『「赤い人」が、東棟三階に現れました。皆さん気を付けてください』
校内放送が示した場所は、東棟の三階……伊勢と留美子がどこを調べているのかは分からないけれど、大丈夫かな?
伊勢がいるから、大丈夫だとは思うけど……「昨日」の凄惨な光景が思い出されて、言い様のない不安に襲われる。
「カラダ探し」の事を知っている伊勢でさえ、昨晩「赤い人」に殺されたのだ。
つまり、どうすれば良いかという事が分かっていても、一晩ですべてのカラダを探し出すのは不可能。
ふとしたミスが死を招くのが、この「カラダ探し」。
「分からないなぁ。どうして高広に記憶があって、俺にはないんだ……俺が覚えている方が、ずっと役に立つのに」
ブツブツと呟くその姿は、まるで私自身を見ているように思えた。
端から見たら、私もこんな風に見られてるのかな?
あまり良い癖じゃないと、翔太の姿を見て考えさせられた。
そうして、机の中を調べ終わった時、校内放送が流れたのだ。
『「赤い人」が、東棟三階に現れました。皆さん気を付けてください』
校内放送が示した場所は、東棟の三階……伊勢と留美子がどこを調べているのかは分からないけれど、大丈夫かな?
伊勢がいるから、大丈夫だとは思うけど……「昨日」の凄惨な光景が思い出されて、言い様のない不安に襲われる。
「カラダ探し」の事を知っている伊勢でさえ、昨晩「赤い人」に殺されたのだ。
つまり、どうすれば良いかという事が分かっていても、一晩ですべてのカラダを探し出すのは不可能。
ふとしたミスが死を招くのが、この「カラダ探し」。