「しょ、翔太? 一階は調べないの!?」
まずは近い場所から調べるべきだと思うんだけど……翔太の考えは違うのかな?
「あいつら、保健室をラブホ代わりに使うんだろ!? 声なんか出してみろ! 『赤い人』にすぐに見つかって、あっという間に殺されるぞ!」
保健室は西棟の一階にある……だから、同じフロアにいるのは危険という事だ。
西棟の二階に到着し、北側にある教室に入った私と翔太は、ドアを閉めてフウッと吐息を漏らす。
6人で調べれば、単純計算で1.5倍の速度で「カラダ探し」が調べ終わる事ができるというのに。
「じゃ、じゃあ、この部屋から調べようか」
つないでいた手を慌てて放し、照れたように教室の後ろの方に歩いて行く翔太。
「うん、私は前の方から調べるね」
手を引いたのは翔太なのに、どうして照れているんだろう?
良く分からないけれど、伊勢じゃなくても頼りになるように思えて、私は少し安心した。
教卓を調べて、机の中をひとつずつのぞいていく。
まずは近い場所から調べるべきだと思うんだけど……翔太の考えは違うのかな?
「あいつら、保健室をラブホ代わりに使うんだろ!? 声なんか出してみろ! 『赤い人』にすぐに見つかって、あっという間に殺されるぞ!」
保健室は西棟の一階にある……だから、同じフロアにいるのは危険という事だ。
西棟の二階に到着し、北側にある教室に入った私と翔太は、ドアを閉めてフウッと吐息を漏らす。
6人で調べれば、単純計算で1.5倍の速度で「カラダ探し」が調べ終わる事ができるというのに。
「じゃ、じゃあ、この部屋から調べようか」
つないでいた手を慌てて放し、照れたように教室の後ろの方に歩いて行く翔太。
「うん、私は前の方から調べるね」
手を引いたのは翔太なのに、どうして照れているんだろう?
良く分からないけれど、伊勢じゃなくても頼りになるように思えて、私は少し安心した。
教卓を調べて、机の中をひとつずつのぞいていく。