「だから、捨てるからいいだろ?そういや高広、お前制服のボタンが一個ねぇだろ?これもらっておけよ」
「ボタンまであんのかよ。じゃあもらっておくぜ」
結子さんの話を完全に無視……。
「結子さん、『赤い人』って……どんな話なんですか?」
それが気になっているのは私だけだろうか?
他に興味を持っている人はいないようで、明日香さんまで私が持っていたハンカチを手に取って見ていた。
「『赤い人』はねぇ、大切にしていたうさぎのぬいぐるみを探してるのぉ。もしもぉ、家に知らないうさぎのぬいぐるみがあったらぁ、すぐに捨てた方が良いよぉ。後ぉ、道に落ちてるうさぎのぬいぐるみはぁ、絶対に拾っちゃダメぇ。『赤い人』がぁ、ぬいぐるみを取り返すためにぃ、殺しにやって来るらしいよぉ」
掃除も終わり、教室で浦西先輩と理恵さんを待ちながら、「赤い人」の話を聞いていた。
「知らないうさぎのぬいぐるみって……それだけで不気味ですよね」
「あー、もう。ただでさえ私の知らない私の携帯があるってのに……聞かなきゃ良かった」
「ボタンまであんのかよ。じゃあもらっておくぜ」
結子さんの話を完全に無視……。
「結子さん、『赤い人』って……どんな話なんですか?」
それが気になっているのは私だけだろうか?
他に興味を持っている人はいないようで、明日香さんまで私が持っていたハンカチを手に取って見ていた。
「『赤い人』はねぇ、大切にしていたうさぎのぬいぐるみを探してるのぉ。もしもぉ、家に知らないうさぎのぬいぐるみがあったらぁ、すぐに捨てた方が良いよぉ。後ぉ、道に落ちてるうさぎのぬいぐるみはぁ、絶対に拾っちゃダメぇ。『赤い人』がぁ、ぬいぐるみを取り返すためにぃ、殺しにやって来るらしいよぉ」
掃除も終わり、教室で浦西先輩と理恵さんを待ちながら、「赤い人」の話を聞いていた。
「知らないうさぎのぬいぐるみって……それだけで不気味ですよね」
「あー、もう。ただでさえ私の知らない私の携帯があるってのに……聞かなきゃ良かった」