でも、今回は美紀も私を探しているはずだから、そんなに時間がかかるとは思えないけど……。
制服のポケットに入れた、留美子の携帯電話をギュッと握り締め、寂しさをまぎらせて屋上の南側に向かう。
ここにいなかったら校舎に戻って探さなきゃ。
と、そんな事を考えて南側に抜けた時だった。
「お姉ちゃん、迎えに来たよ」
左側から……昼に私が座っていた場所から、美紀が声をかけて来たのだ。
「そんな所にいたんだね。探したよ、美紀ちゃん」
無邪気に笑顔を向ける美紀に、私も微笑みを返した。
「お姉ちゃんも美紀ちゃんを探してくれたんだ?うれしいな」
私に駆け寄り、右手をつかんで上下に振る。
ブラブラと振られる右腕を見ながら、私は考えていた。
もしも、私が「カラダ探し」や「赤い人」の「呪い」に関わらなかったら、今でも真冬やお母さん、お父さんは生きていたのかな?
仮に生きていたとしても、私の事を無視していた世界で、この世界ではないんだろうな。
私が「カラダ探し」をやったから11月21日が変化したわけで、やらなければ一生あの世界で生きていた。
制服のポケットに入れた、留美子の携帯電話をギュッと握り締め、寂しさをまぎらせて屋上の南側に向かう。
ここにいなかったら校舎に戻って探さなきゃ。
と、そんな事を考えて南側に抜けた時だった。
「お姉ちゃん、迎えに来たよ」
左側から……昼に私が座っていた場所から、美紀が声をかけて来たのだ。
「そんな所にいたんだね。探したよ、美紀ちゃん」
無邪気に笑顔を向ける美紀に、私も微笑みを返した。
「お姉ちゃんも美紀ちゃんを探してくれたんだ?うれしいな」
私に駆け寄り、右手をつかんで上下に振る。
ブラブラと振られる右腕を見ながら、私は考えていた。
もしも、私が「カラダ探し」や「赤い人」の「呪い」に関わらなかったら、今でも真冬やお母さん、お父さんは生きていたのかな?
仮に生きていたとしても、私の事を無視していた世界で、この世界ではないんだろうな。
私が「カラダ探し」をやったから11月21日が変化したわけで、やらなければ一生あの世界で生きていた。