今までになく、心臓の鼓動が早くなる。
上手くいくかどうか……それは私次第なのだから、不安にならないはずがない。
「ん……おぉ、いよいよか。でもよ、俺達がいたら『赤い人』は出てこねぇんじゃねぇのか?」
大きなあくびをひとつ、高広が起き上がり、疑問を投げかけた。
「だーかーらー!大職員室の前で私達は待ってるんでしょうが!大職員室に入るのは美雪ひとりだけ!」
若干興奮気味に話す留美子。
分かっていない高広に怒っているのか、私の事を心配してくれているのか。
何にせよ、行かなければ終わらせる事はできないのだ。
教室を出て、すぐそこにある大職員室に行くと、廊下で私たちを待っている様子の八代先生が目に入った。
もう19時前、辺りは真っ暗になり、亀裂があまり気にならなくなっている。
「僕にできるのはここまでだからね。無理だと思ったら、校門の横に僕の自動車を回すから、その中で寝なさい。いいね?」
八代先生……不気味な顔だけど、すごく優しい。
先生がいなきゃ、私はこの状況を作る事もできなかった。
「先生ありがとう。でも、無理だったら私は美紀に連れて行かれちゃうかな……それか美子に殺されちゃうよ」
上手くいくかどうか……それは私次第なのだから、不安にならないはずがない。
「ん……おぉ、いよいよか。でもよ、俺達がいたら『赤い人』は出てこねぇんじゃねぇのか?」
大きなあくびをひとつ、高広が起き上がり、疑問を投げかけた。
「だーかーらー!大職員室の前で私達は待ってるんでしょうが!大職員室に入るのは美雪ひとりだけ!」
若干興奮気味に話す留美子。
分かっていない高広に怒っているのか、私の事を心配してくれているのか。
何にせよ、行かなければ終わらせる事はできないのだ。
教室を出て、すぐそこにある大職員室に行くと、廊下で私たちを待っている様子の八代先生が目に入った。
もう19時前、辺りは真っ暗になり、亀裂があまり気にならなくなっている。
「僕にできるのはここまでだからね。無理だと思ったら、校門の横に僕の自動車を回すから、その中で寝なさい。いいね?」
八代先生……不気味な顔だけど、すごく優しい。
先生がいなきゃ、私はこの状況を作る事もできなかった。
「先生ありがとう。でも、無理だったら私は美紀に連れて行かれちゃうかな……それか美子に殺されちゃうよ」