明日香の言葉に、私はトボトボと歩いて行った留美子をなぞるように、東棟の方を指差した。
「赤い人」が教えてくれた場所……。
手伝ってほしい事があると言っていた。
そして、来てほしいとも確かに言っていた。
南田先生の声で。
「大職員室だよ」
「大職員室!?先生いっぱいいるじゃん……それに、放課後になっても、先生達がいつ帰るか分からないよ?『赤い人』は放課後ひとりにならないと現れないんだよね?あ、別に『赤い人』がいなくても良いんだっけ?」
階段を上りながら、明日香が首を傾げて尋ねる。
確か……美子は「教えた場所に来てね」と言っていたはずだから、そこに「赤い人」はいると思う。
「美子は……大職員室で待ってると思う『来てね』って言う事は、そうなんじゃないかな?」
「なるほどねぇ……と、なると、ますます八代先生の協力が必要だね。生徒が何を言っても、誰もいなくなった大職員室の鍵を貸してくれるわけないからね」
「あぁ……そうだね。八代先生って、ここぞという時に役に立つよね。意外と頼りになる」
「赤い人」が教えてくれた場所……。
手伝ってほしい事があると言っていた。
そして、来てほしいとも確かに言っていた。
南田先生の声で。
「大職員室だよ」
「大職員室!?先生いっぱいいるじゃん……それに、放課後になっても、先生達がいつ帰るか分からないよ?『赤い人』は放課後ひとりにならないと現れないんだよね?あ、別に『赤い人』がいなくても良いんだっけ?」
階段を上りながら、明日香が首を傾げて尋ねる。
確か……美子は「教えた場所に来てね」と言っていたはずだから、そこに「赤い人」はいると思う。
「美子は……大職員室で待ってると思う『来てね』って言う事は、そうなんじゃないかな?」
「なるほどねぇ……と、なると、ますます八代先生の協力が必要だね。生徒が何を言っても、誰もいなくなった大職員室の鍵を貸してくれるわけないからね」
「あぁ……そうだね。八代先生って、ここぞという時に役に立つよね。意外と頼りになる」