伊勢の話だと、前回の「カラダ探し」を私はしていなかった。
これは、ふたりだけの話なのだ。
そして、そんな話をしていた時だった。
教室から聞こえていたののしり合いが、突然聞こえなくなったのだ。
「あ、喧嘩が終わったみたいだね。中に入ろっか」
そう言い、留美子が歩き出そうとした時……。
教室から明日香が出てきた。
そして……。
「ごめんね……皆、私のカラダを探して」
涙を流して、私達に微笑みを向ける明日香に何も言えず……。
伊勢と袴田の喧嘩を止めたのも、きっと明日香なのだろうと、私は思った。
教室の中に入った私達は、すでに自分の席に座っているふたりの姿が目に入った。
口やまぶたから血を流し、ムスッとした表情のふたりは、それでもまだにらみ合っている。
明日香が「カラダ探し」を頼みに行って、きっと良い区切りになったのだろう。
男は殴り合って友情を深めるって、私の好きなマンガでは表現されていたけど……。
このふたりはいがみ合ったままで、そんな様子はみじんも感じられない。
これは、ふたりだけの話なのだ。
そして、そんな話をしていた時だった。
教室から聞こえていたののしり合いが、突然聞こえなくなったのだ。
「あ、喧嘩が終わったみたいだね。中に入ろっか」
そう言い、留美子が歩き出そうとした時……。
教室から明日香が出てきた。
そして……。
「ごめんね……皆、私のカラダを探して」
涙を流して、私達に微笑みを向ける明日香に何も言えず……。
伊勢と袴田の喧嘩を止めたのも、きっと明日香なのだろうと、私は思った。
教室の中に入った私達は、すでに自分の席に座っているふたりの姿が目に入った。
口やまぶたから血を流し、ムスッとした表情のふたりは、それでもまだにらみ合っている。
明日香が「カラダ探し」を頼みに行って、きっと良い区切りになったのだろう。
男は殴り合って友情を深めるって、私の好きなマンガでは表現されていたけど……。
このふたりはいがみ合ったままで、そんな様子はみじんも感じられない。