「高広、ダメだよ。翔太が言ってた明日香の気持ちも考えて!」
高広にはこれが一番効く。
さっきの翔太の話から、その事は分かったから。
生徒玄関の中に入った私達は、殺伐とした雰囲気のまま、会話もなく保健室に向かった。
これだけ近いと、校内放送が流れる前に棺桶にカラダを納める事ができそうだ。
カラカラ……。
保健室のドアを開けて、室内に入る。
「カラダ探し」が始まって、こんなに余裕のある日は初めてだ。
「さて、どこにあるんだ?教えろよ、カラダの場所を」
部屋の真ん中で振り返り、入り口にいる袴田と結子に尋ねた。
「ハッ!誰がテメェに教えるかよ。勝手に探せ」
まあ、袴田の性格を考えると、そう返事をするのは予想はできたかな。
「あー、もう!武司も『呪い』を解きたいんでしょ? だったらここで張り合ってもしかたないじゃん。カラダはそこのベッドの下にある箱の中だよ」
「結子、テメェ!」
袴田も、結子には勝てないようで、ベッドに近寄った高広を邪魔する事もなく、ただそれを見ているだけ。
「高広、どうなの?カラダはあった?」
「ちょっと待てって……あった。これだな明日香の……左脚」
高広にはこれが一番効く。
さっきの翔太の話から、その事は分かったから。
生徒玄関の中に入った私達は、殺伐とした雰囲気のまま、会話もなく保健室に向かった。
これだけ近いと、校内放送が流れる前に棺桶にカラダを納める事ができそうだ。
カラカラ……。
保健室のドアを開けて、室内に入る。
「カラダ探し」が始まって、こんなに余裕のある日は初めてだ。
「さて、どこにあるんだ?教えろよ、カラダの場所を」
部屋の真ん中で振り返り、入り口にいる袴田と結子に尋ねた。
「ハッ!誰がテメェに教えるかよ。勝手に探せ」
まあ、袴田の性格を考えると、そう返事をするのは予想はできたかな。
「あー、もう!武司も『呪い』を解きたいんでしょ? だったらここで張り合ってもしかたないじゃん。カラダはそこのベッドの下にある箱の中だよ」
「結子、テメェ!」
袴田も、結子には勝てないようで、ベッドに近寄った高広を邪魔する事もなく、ただそれを見ているだけ。
「高広、どうなの?カラダはあった?」
「ちょっと待てって……あった。これだな明日香の……左脚」