こんな時に言ってもダメだよね……。


生き返らせてから、改めて皆に話をしなきゃ。


「それと……私、明日香の事を思い出したよ。誰も友達がいないって思ってたけど……明日香は私の最初の友達だったんだね」


そう言い終わる頃には、すでに明日香は消えていた。


言いたい事は今日の「カラダ探し」を終わらせてから……きっと、そういう事なのだろう。


私の勝手な解釈だけど、明日香が毎日言っていた「ごめんね」という言葉は、「カラダ探し」をさせて……という事だけじゃないように思える。


いろんな意味が含まれた「ごめんね」。


二度も「カラダ探し」をさせて。


悲しい目にあわせて。


今になって分かったその言葉の意味。


明日香のせいではない事は分かってる。


でも、こんなの「ごめんね」で済むような悲しみじゃないよ……。











明日香が私達の前から消えてから約3時間、ついにその時が訪れた。


生徒玄関の前に集められた私達は、お互いに顔を見合わせて、袴田の様子をうかがう。


私と留美子は、あゆみちゃんの死を知っているから、袴田が取る行動はある程度予測できる。