学校に着くまで、私達は昨晩の話で分かった事を話していた。
浦西は、振り返らせられて、何度も身体を手で貫かれたらしい。
朝起きたらその場所にアザができていて、それを見せてもらった。
これは、事務室の中の伊勢と同じ殺され方。
振り返るなと言った伊勢も、きっと何か理由があって振り返ってしまったのだと思う。
でも、二見と私は違う。
二見は首を飛ばされ、私は頭を潰された。
おかげで頭痛がするけれど、この事で分かった事は、振り返ったら「赤い人」の気分次第で殺され方が変わるという事。
「留美子も振り返ったんじゃないのか? その可能性はあるだろ?」
「んーん、振り返ったって考えると、正面から殺されるはずでしょ? それなのに、留美子の上半身は、事務室のカウンターの上に伏してたの。だから、これはきっと、唄を歌い終わられたんじゃないかな?」
「なるほどな。そう考える方が自然か……とにかく、高広から話を聞き出すしかないな。それに、今日が本当に11月21日なのかも確かめる必要があるからな」
浦西は、振り返らせられて、何度も身体を手で貫かれたらしい。
朝起きたらその場所にアザができていて、それを見せてもらった。
これは、事務室の中の伊勢と同じ殺され方。
振り返るなと言った伊勢も、きっと何か理由があって振り返ってしまったのだと思う。
でも、二見と私は違う。
二見は首を飛ばされ、私は頭を潰された。
おかげで頭痛がするけれど、この事で分かった事は、振り返ったら「赤い人」の気分次第で殺され方が変わるという事。
「留美子も振り返ったんじゃないのか? その可能性はあるだろ?」
「んーん、振り返ったって考えると、正面から殺されるはずでしょ? それなのに、留美子の上半身は、事務室のカウンターの上に伏してたの。だから、これはきっと、唄を歌い終わられたんじゃないかな?」
「なるほどな。そう考える方が自然か……とにかく、高広から話を聞き出すしかないな。それに、今日が本当に11月21日なのかも確かめる必要があるからな」