「そ、そんなの……私達だってどうなるなんて分からないじゃん!私達だって、明日香を生き返らせて、元の生活に戻りたいって……」


「知らねぇよ!!俺にはそんな事、関係ねぇんだよ!!あゆみが死ぬなんて、俺にも分からねぇ事だったけどよ……それでも生きていてほしかったんだよ!!例え同じ日の中でもな!」


「昨日」聞いた袴田の言葉と同じ……そして、あゆみちゃんを失った憎しみが、私達に向けられている事が分かった。


「テメェらは満足だろうなぁ。大切なお友達の明日香を生き返らせて、それで気が済むんだからよ……でも、俺はどうなるんだよ!!あゆみはどうなるんだよ!!ふざけんじゃねぇよ!!」


涙を流して、物に当たり散らす袴田に、私は何を言えるだろう。


大切な妹が死んだ辛さは、私も分かるけど……ただ足踏みしてるだけじゃ、何も変わらないのに。


「でもさ……今日を繰り返し続けたら、武司は毎日あゆみちゃんの死を見る事になるんだよ?だったら……」


「だったらなんだってんだよ!明日香を生き返らせて、もっと悪くなったら、テメェらがその責任取るのかよ!!あぁ!?」