「後で見に行ってみようか?お見舞いなら、別に病院に行っても問題ないでしょ?」


「うん、そうだね」


留美子の提案に私は賛成した。


行くなら放課後……かな?


結子が登校して来ても、カラダの場所が分かった事は言わない。


私達がそれを知っていると分からなければ、結子も袴田も、まだ保健室は大丈夫だと思うはずだから。


一限目の終わりを告げるチャイムの後、私達は教室に戻った。


皆、「呪い」を解く方法を知りたがっていたけれど、それを言えば反対するかもしれないから、それは言えない。


放課後に病院に行くという事にして、久し振りに授業を受けたかったから。


高広は、休み時間の間中、窓際の一番後ろの席にいる明日香の隣で話しかけていたけど、会話は成立していない。


それでも良いのだろう。


一方的に話す姿は楽しそうで……今日の「カラダ探し」が終われば、少なくとも明日香は生き返るのだから無理もない。


私がやる事……美子に言われた事を実行するだけ。