「つまり、結子はここにあったカラダを、美雪に気づかれないように持ち出して棺桶に納めたわけだ。最後のカラダがある場所は……保健室か」


翔太の言葉に、私はうなずいた。


カラダが隠されている場所は分かった。


だけど、カラダが7つ集まった今、袴田がどんな行動に出るか……あゆみちゃんの病気がどうなっているのかが気になる。


もしも良くなっていて、死の心配がなくなっているのなら、再び快楽のために私達の邪魔をするかもしれない。


保健室にあると分かったカラダも、そこにあると私達が気付いている事を知ったら、どんな強引な手を使ってでも違う場所に移そうとするだろう。


でも、あゆみちゃんが今にも死にそうな状況に陥っているとすれば、話し合いの余地はある。


悲しい事だよね……あゆみちゃんが死ぬ可能性があれば「呪い」を解くのを協力させる事ができそうだなんて。


屋上に戻った私達は、まだ結子が登校していない事が気になっていた。


「結子、来てないね……あゆみちゃんはどうなったんだろ」


病気が良くなったのか、悪くなったのか……今の段階ではどちらとも言えない。