「私達は、こっちの方から調べて来たんだよね。で、この習字室で『赤い人』の声を聞いた……そうだったよね?」
東棟の方を指差して、宙をなぞるようにして習字室の方にその指を向ける。
「うん、それで留美子は南側の方に、私は音楽室の方に逃げた……」
私も留美子の真似をして、西側を指差して見せた。
「……目の前に階段があるのにか。確かに不自然だけど、怖がってたなら誰かと一緒にいたいと思うんじゃないか?」
「結子は、『カラダ探し』を怖がってた? 一緒に西棟を調べた時は、そんな風には感じなかったけど」
翔太の言うように、怖いから誰かと一緒にいたいと思う気持ちは分かる。
「だとしたら……怖がっていたのも演技だったって事か?待てよ?でも、この時の見つけたカラダの数はふたつだろ?結子が三つ目を見つけて、『昨日』が変化したんだろ?」
「あぁ……そうだね。じゃあ翔太が殺されたのは、単純にイチャイチャしたかったからって事かな?」
あゆみちゃんは関係ない……そう考えると、袴田はただ快楽のために翔太を殺したと考えるのが自然だった。
東棟の方を指差して、宙をなぞるようにして習字室の方にその指を向ける。
「うん、それで留美子は南側の方に、私は音楽室の方に逃げた……」
私も留美子の真似をして、西側を指差して見せた。
「……目の前に階段があるのにか。確かに不自然だけど、怖がってたなら誰かと一緒にいたいと思うんじゃないか?」
「結子は、『カラダ探し』を怖がってた? 一緒に西棟を調べた時は、そんな風には感じなかったけど」
翔太の言うように、怖いから誰かと一緒にいたいと思う気持ちは分かる。
「だとしたら……怖がっていたのも演技だったって事か?待てよ?でも、この時の見つけたカラダの数はふたつだろ?結子が三つ目を見つけて、『昨日』が変化したんだろ?」
「あぁ……そうだね。じゃあ翔太が殺されたのは、単純にイチャイチャしたかったからって事かな?」
あゆみちゃんは関係ない……そう考えると、袴田はただ快楽のために翔太を殺したと考えるのが自然だった。