「あ!じゃあ何!? 私はぶたれて損しただけじゃん!!思い出したらムカついて来た!!前の日にもっとぶってやれば良かった!」


急に怒り出した留美子。


まあ、怒る気持ちは分かるけど。


結子が殺されてでも私達に信用させた理由……。


なぜ私達が結子を信用する事ができたのか。


「留美子はさ、結子を信用した理由って何だった?」


「何って、保健室にあったカラダを棺桶に納めてくれたからじゃん。次の日に袴田に殺されたからって事もあったかな?」


そう、私が結子を信用した理由と同じ。


私が引っかかっている部分もそこにあるのだ。


留美子が言った言葉に何か引っかかる物を感じたのは、私だけじゃないようで……翔太もまた、首を傾げて考え込んでいる様子。


「結子は袴田に協力してるんだよな?だとしたら、カラダを棺桶に納めて、袴田に殺されるなんてものすごく自然だな……俺達が信用するには十分なくらい」


「自然だから信用したんじゃないの? 不自然だったら、絶対に信用しないって」


不自然……そう、考えたら不自然なんだよね。