それよりも今は、できれば見つけたくなかった明日香の頭部を棺桶まで運ばなきゃ。
振り返った事にならないように、家政学室の東側のドアから室内に入り、ショーウインドーがある、廊下側の壁を調べると……あった。
キャビネットが置かれていて、壁の出っ張り……つまり、ショーウインドーの壁が同じ面にあったから気にもしなかったけど。
その側面に、小さな取っ手の付いたドアのような物が。
そこのドアを開け、中に入ってマネキンから、明日香の頭部をそっと取った私は、振り返らないように気をつけながら家政学室を出た。
「赤い人」は西棟の一階。
もう……美子じゃなくて、いつもの「赤い人」に戻ってるんだろうな……。
だから、私が死ぬわけにはいかない。
「呪い」を解く方法が分かったとは言えないけど、美子が教えてくれた可能性に賭けるしかない。
「待っててね、明日香。もうすぐ生き返る事ができるからね」
両腕に明日香の頭部を抱き、私は東棟の方から玄関前ホールに行く為に走った。
今、考えられる最悪の可能性は、「赤い人」と袴田に鉢合わせする事。
振り返った事にならないように、家政学室の東側のドアから室内に入り、ショーウインドーがある、廊下側の壁を調べると……あった。
キャビネットが置かれていて、壁の出っ張り……つまり、ショーウインドーの壁が同じ面にあったから気にもしなかったけど。
その側面に、小さな取っ手の付いたドアのような物が。
そこのドアを開け、中に入ってマネキンから、明日香の頭部をそっと取った私は、振り返らないように気をつけながら家政学室を出た。
「赤い人」は西棟の一階。
もう……美子じゃなくて、いつもの「赤い人」に戻ってるんだろうな……。
だから、私が死ぬわけにはいかない。
「呪い」を解く方法が分かったとは言えないけど、美子が教えてくれた可能性に賭けるしかない。
「待っててね、明日香。もうすぐ生き返る事ができるからね」
両腕に明日香の頭部を抱き、私は東棟の方から玄関前ホールに行く為に走った。
今、考えられる最悪の可能性は、「赤い人」と袴田に鉢合わせする事。