カラダ探し~第ニ夜~

あれ……どこかで見たような後ろ姿。


取り出し口から飲み物を取り出すその人物は……袴田?


なんでこんなところに?


飲み物を手に、エレベーターの方に歩いて行くその姿を見ながら、私は玄関のドアの前でお母さん達を待っていた。


前にも考えていた事だけど、袴田が明日が来てほしくない理由は何だろう。


結子と一緒にいるわけでもなくて、病院にいるなんて。


チラリとエレベーターの方を見ると、袴田がちょうど乗り込むところ。


皆が来るまでにはまだ時間がある。


どうしても袴田の行動が気になった私は、エレベーターへと歩を進めた。


今の私には、真冬の事を心配する事しかできない。


でも、袴田の行動が気になって……私は歩いていたのだ。


「四階……誰か入院してるのかな」


袴田が乗ったエレベーターは、四階で止まったまま。


まったく動いていないから、そこで降りたのは間違いない。


それだけ分かればいい。


お母さんとお父さん、留美子も来るはずだから、玄関で待っていないと。


そう思い、玄関に戻った私の前にお父さんとお母さんが姿を見せたのは、その五分後の事だった。