カラダ探し~第ニ夜~

八代先生の分だけじゃない。


今まで「カラダ探し」で年月を重ねたすべての人の分が、一気に解放されるのだという事だろう。


「数を聞いてるんじゃない。八代先生が考えている事は、今まで『カラダ探し』で年を取ってしまった人達全員の時間が解き放たれるかもしれないって事だよ。留美子も言っただろ?新年にサーバーがパンクして、すぐにはメールが送れない。八代先生より年月がかかった人達が大量にいて、美紀の『呪い』がそれを抑え込んでいるとしたら……」


まあ、例えばの話だから、実際にはその程度ではパンクしないだろうけど。


「……まだ良く分かんねぇけど、『呪い』を解いたら、一気にとんでもねぇ数のメールが送信されるって事か?そんなに送れるのかよ」


その話の流れだと、それで正しいと思う。


でも、世界はサーバーとは違うから、壊れてしまえば修復はできないだろう。


「可能性の話だ。そうなるかもしれないし、ならないかもしれない。誰もやった事がないんだから、分からなくて当然だろ?俺は、できれば『呪い』を解いても変化がない方に賭けたいけどな」