カラダ探し~第ニ夜~

その年齢とは思えない動きに、私達は身動きが取れなかった。


廊下に行こうとすれば襲われる。


ドアの前に陣取る男性に隙はなかった。


「スコップの横で殴られていたら、確実に病院送りだったぜ……」


殴られた脇腹をさすりながら、男性との距離を取る高広。


スコップの、丸みのある背の部分で殴られたから良かったようなものの、高広の言う通り、スコップが横を向いていたら……身体に刺さっていたかもしれない。


「ど、どうするの!?奥の部屋は浴室とかトイレとか……出られるような窓なんてなかったよ!?」


あせる留美子が、翔太を前後に揺さぶる。


高広だって牽制するのがやっとという状況で、どうすればいいのか。


「もう、二階に逃げようよ!二階の窓からなら……って、飛び降りるなんて無理!」


留美子もパニック状態で、ひとりで騒いでいる。


「よ、よし!高広、俺も手伝う!ふたりでやればなんとかなるだろ!」


「逃げろっつってんだろ!お前がいても邪魔なんだよ!!」


高広が手も足も出せない相手なのだ、肉体派じゃない翔太がどうこうできる相手ではない。


きっと、そう言いたいのだろう。


でも、この状況をどう切り抜ければ……。