カラダ探し~第ニ夜~

スコップを振り上げた男性は、カタカタと身体を震わせながら、玄関のドアを守るように立っているから。


「どこでもいいだろ!逃げろって!泰蔵と同じ感じがするんだよ!」


泰蔵……前回の「カラダ探し」で出会ったが最後、あっという間に殺される、杉本健司に取り憑いていた霊。


それと同じ感じがするって……高広が死ぬかもしれないって事じゃないの?


「おっさん、俺達は出て行くって言ってんだろ!そこをどけよ!」


その言葉には耳を貸さず、ドアから離れすぎない程度に、ジリジリと高広に歩み寄る男性。


ダメだ、まったく話が通じない。


「翔太、窓だよ!木の板が打ち付けられてるだけなら、なんとかそこから出る事ができないかな?」


「考えてる暇はないな、やれる事をやるしかない」


私の提案にうなずき、美子が閉じ込められた倉庫がある方の廊下へと、翔太が進もうとした時だった。


男性が、大きく一歩翔太に向かって飛び、スコップを振り下ろしたのだ。










ガンッ!