「そうだね。あれだけ明日香の事が好きなんだもん……高広のためにも、早く『呪い』を解く方法を見つけて、明日香を生き返らせてあげたいよ」
ハァッと、ふたりして同じタイミングでため息を吐く。
こんな廃墟にいるけど、それがなんだかおかしくて、私はフフッと笑った。
「……なあ、美雪は高広の事が好きなのか?高広は明日香の事が好きだろ?辛くないのか?」
突然何を言い出すかと思ったら、どうしてそんな事を?
「時々胸が痛くなるけど……良く分からないよ。好きって言うなら、高広だけじゃなくて、留美子も翔太も好きだし」
「お、俺が好きなのか!?そ……そうか。よしっ!」
何がよしなんだろう?
翔太「も」好きだから、喜んでくれるなら別に良いんだけど。
なぜだか分からないけど、浮かれている翔太と一緒に待つ事5分。
留美子、結子、高広と、続々と玄関に戻ってきた。
「皆、どう?何かつかめた?」
「いや、何もねぇな……美子も出なかった。時間の無駄だったみてぇだな」
「ただ怖い思いをしただけじゃん……何も収穫がないなんてさ」
「こっちもぉ、何にもなかったよぉ」
私の問いに、口々に答える3人。
ハァッと、ふたりして同じタイミングでため息を吐く。
こんな廃墟にいるけど、それがなんだかおかしくて、私はフフッと笑った。
「……なあ、美雪は高広の事が好きなのか?高広は明日香の事が好きだろ?辛くないのか?」
突然何を言い出すかと思ったら、どうしてそんな事を?
「時々胸が痛くなるけど……良く分からないよ。好きって言うなら、高広だけじゃなくて、留美子も翔太も好きだし」
「お、俺が好きなのか!?そ……そうか。よしっ!」
何がよしなんだろう?
翔太「も」好きだから、喜んでくれるなら別に良いんだけど。
なぜだか分からないけど、浮かれている翔太と一緒に待つ事5分。
留美子、結子、高広と、続々と玄関に戻ってきた。
「皆、どう?何かつかめた?」
「いや、何もねぇな……美子も出なかった。時間の無駄だったみてぇだな」
「ただ怖い思いをしただけじゃん……何も収穫がないなんてさ」
「こっちもぉ、何にもなかったよぉ」
私の問いに、口々に答える3人。