「俺もそう思ってたけどさ、美紀と美子、後は……泰蔵の遊び場だったんじゃないか?だから、美紀もあの場所で『カラダ探し』って遊びをしているとか……」


遊びで人を殺すなんて、笑えない冗談だ。


だけど、幻から推測できた美紀の性格から、わがままで自分勝手……子供だから仕方ないかもしれないけど、「カラダ探し」をさせているのはその子供なのだから。


階段を下りて、一階に戻ってきた私達は、玄関で3人を待つ事にした。


そんなに広くないこの廃墟で、皆どこを調べているのかな。


「おーい!玄関にいるからなー!!調べたら戻ってこいよー!」


廃墟中に響き渡るような声で叫んだ翔太の声に、どこからか返事が聞こえた。


皆が戻ってくるまで、階段に腰かけて待つ事にした私と翔太。


調べるのを手伝っても良いんだけど、もうすぐ終わるだろうという事で、ふたりで話をしていた。


「どうやったら『呪い』が解けるんだろうな。明日香のカラダを早く見つけてやりたいって思うけど、それが分からないと……」