「最初に見た時は背中からしがみついてるみたいだったよね。次に見た時はさ、全身真っ赤?あれはキモいわ……まるで『赤い人』だったもんね」
それを思い出したのか、留美子がブルッと身震いをする。
腕組みをしながら、留美子の言葉にうなずく高広。
「それで、美紀が美紗にハサミを突き刺そうとしたら、美紀の背中が傷付いた……それが美子を怒らせたんだろうな。美紀に対する憎しみが、美子を『赤い人』にしたんだ」
「で、『赤い人』が誕生して、美紀のゆがんだ想いが美子を押さえ付けたってわけだな。美子の後ろに立ってた美紀は、そんな感じだったぜ」
……え? 何それ。
私は途中で顔をそらしたから、見てない所があったの?
留美子もわけが分からないような表情を浮かべているから、見ていないのだろう。
でも、翔太と高広は見たようで……ふたりでその事を話していた。
皆の話をつなげてみると、一応つじつまが合ってるように思えるけど、本当にそうなのかな。何か、大切な事を見落としているような気がしてならない。
「まあ、あれだけじゃあ『呪い』の解き方なんて分からないよな……また行ってみるしかないな。あの廃墟に」
それを思い出したのか、留美子がブルッと身震いをする。
腕組みをしながら、留美子の言葉にうなずく高広。
「それで、美紀が美紗にハサミを突き刺そうとしたら、美紀の背中が傷付いた……それが美子を怒らせたんだろうな。美紀に対する憎しみが、美子を『赤い人』にしたんだ」
「で、『赤い人』が誕生して、美紀のゆがんだ想いが美子を押さえ付けたってわけだな。美子の後ろに立ってた美紀は、そんな感じだったぜ」
……え? 何それ。
私は途中で顔をそらしたから、見てない所があったの?
留美子もわけが分からないような表情を浮かべているから、見ていないのだろう。
でも、翔太と高広は見たようで……ふたりでその事を話していた。
皆の話をつなげてみると、一応つじつまが合ってるように思えるけど、本当にそうなのかな。何か、大切な事を見落としているような気がしてならない。
「まあ、あれだけじゃあ『呪い』の解き方なんて分からないよな……また行ってみるしかないな。あの廃墟に」