ひとり言を言わないように口をおさえていたから、留美子には結子の事を気付かれてはいないようだけど。
どこと言われても、真冬が何を買いたいのか分からないから、何とも言えない。
とりあえず、今は買い物に行く話は置いておいて、「昨日」廃墟で見た幻の話をまとめる事になった。
とは言っても……いったい何を話せばいいんだか。
「あの幻で分かった事を見たまま言うと……美紀と美子には、弟か妹が生まれるはずだった。だけど流産してしまったと……で、美子は『お姉ちゃん』になる事を楽しみにしていた分、そのショックは相当なもので、ぬいぐるみに美紗と名付けて、妹のように可愛がっていた。ここまでは分かるよな?」
翔太の言葉に、うんうんとうなずく高広と留美子。
一度皆が見た幻だから、言葉だけで説明するよりも分かりやすい。
「ここからは俺の想像が混じるけど……美紀は赤ん坊が生まれると分かって、急に『お姉ちゃん』って意識し始めたんじゃないかな?だから、美子にもそう言うように強要した」
「それがあの倉庫に閉じ込めた理由?美雪はどうなの?やっぱりお姉ちゃんって呼ばれたいの?」
どこと言われても、真冬が何を買いたいのか分からないから、何とも言えない。
とりあえず、今は買い物に行く話は置いておいて、「昨日」廃墟で見た幻の話をまとめる事になった。
とは言っても……いったい何を話せばいいんだか。
「あの幻で分かった事を見たまま言うと……美紀と美子には、弟か妹が生まれるはずだった。だけど流産してしまったと……で、美子は『お姉ちゃん』になる事を楽しみにしていた分、そのショックは相当なもので、ぬいぐるみに美紗と名付けて、妹のように可愛がっていた。ここまでは分かるよな?」
翔太の言葉に、うんうんとうなずく高広と留美子。
一度皆が見た幻だから、言葉だけで説明するよりも分かりやすい。
「ここからは俺の想像が混じるけど……美紀は赤ん坊が生まれると分かって、急に『お姉ちゃん』って意識し始めたんじゃないかな?だから、美子にもそう言うように強要した」
「それがあの倉庫に閉じ込めた理由?美雪はどうなの?やっぱりお姉ちゃんって呼ばれたいの?」