「俺が知らねぇ所で、そんな事があったのかよ……遥を殴った、知らないやつがいるって聞いてただけだからな……俺は」
そう言った高広は悔しそうで……でも、それは留美子に対して向けられているというわけではない。
それは分かった。
「でも、高広は言ってたよね?前回は誰に頼まれたか分からないけど、カラダを6つ集めたら、その人の記憶がなくなったって」
それなのに、留美子と翔太は記憶がなくなるどころか、明日香の事を思い出している。
これはどういう事だろうか。
「もしかしてさ、カラダを6つ集めたら、記憶がなくなるんじゃなくて、記憶が戻るんじゃないのか?」
今、私が考えていた事を翔太が口にする。
ブツブツと呟くのを防止するために、手で口を押さえていたから、これは翔太自身の結論なのだろう。
「んー……良く分かんねぇ。本当の明日香の事を思い出したって言っても、『カラダ探し』の事を思い出したわけじゃねぇんだろ?」
「まあ……そうなんだけど。俺が気になってるのは、どうして明日香が、遥を殴ったのかって事なんだよな」
それは私も思っていた。
そう言った高広は悔しそうで……でも、それは留美子に対して向けられているというわけではない。
それは分かった。
「でも、高広は言ってたよね?前回は誰に頼まれたか分からないけど、カラダを6つ集めたら、その人の記憶がなくなったって」
それなのに、留美子と翔太は記憶がなくなるどころか、明日香の事を思い出している。
これはどういう事だろうか。
「もしかしてさ、カラダを6つ集めたら、記憶がなくなるんじゃなくて、記憶が戻るんじゃないのか?」
今、私が考えていた事を翔太が口にする。
ブツブツと呟くのを防止するために、手で口を押さえていたから、これは翔太自身の結論なのだろう。
「んー……良く分かんねぇ。本当の明日香の事を思い出したって言っても、『カラダ探し』の事を思い出したわけじゃねぇんだろ?」
「まあ……そうなんだけど。俺が気になってるのは、どうして明日香が、遥を殴ったのかって事なんだよな」
それは私も思っていた。