歌を歌わずに移動したのかな?
まあ、それならそれで、早くこの部屋から出よう。
できれば翔太と留美子と合流して、次にどうするかを決めたい。
まだ、生徒玄関も調べている途中だから、そこも調べないと。
それに、結子がどこに行ったのかも気になるし……。
カラダは残りふたつ……調べる場所も残りわずか。
当然なのかもしれないけれど、調べた場所と見つかったカラダの数は比例している。
まだ旧校舎は手付かずだけど、それも新校舎を先に調べてから。
「よし……行こうかな」
小さな声で呟き、携帯電話を開いてゆっくりと立ち上がっている時、私はそれに気付いた。
今まで暗くて良く分からなかったけど……私の視界の右側に入った物体。
真っ赤で……ニタリと笑う少女が、ドアを開けて私を見ていたのだ。
「ひいっ!!」
この後どうするとか、そんな事を考えている場合じゃなかった。
私はすでに、「赤い人」に追い詰められていたのだから。
携帯電話の光で照らされた「赤い人」の顔が、私を見つめている。
「あ……ああ……」
驚きも恐怖も通り越して、頭の中が真っ白になった。
ガタガタと震える身体を、「赤い人」の方に向けて……。
まあ、それならそれで、早くこの部屋から出よう。
できれば翔太と留美子と合流して、次にどうするかを決めたい。
まだ、生徒玄関も調べている途中だから、そこも調べないと。
それに、結子がどこに行ったのかも気になるし……。
カラダは残りふたつ……調べる場所も残りわずか。
当然なのかもしれないけれど、調べた場所と見つかったカラダの数は比例している。
まだ旧校舎は手付かずだけど、それも新校舎を先に調べてから。
「よし……行こうかな」
小さな声で呟き、携帯電話を開いてゆっくりと立ち上がっている時、私はそれに気付いた。
今まで暗くて良く分からなかったけど……私の視界の右側に入った物体。
真っ赤で……ニタリと笑う少女が、ドアを開けて私を見ていたのだ。
「ひいっ!!」
この後どうするとか、そんな事を考えている場合じゃなかった。
私はすでに、「赤い人」に追い詰められていたのだから。
携帯電話の光で照らされた「赤い人」の顔が、私を見つめている。
「あ……ああ……」
驚きも恐怖も通り越して、頭の中が真っ白になった。
ガタガタと震える身体を、「赤い人」の方に向けて……。