二階を突っ切るよりも、一階か三階を経由して、図書室に行くとして……まだ三階には結子がいるかもしれない。
疑わしいなら、あまり近寄らずに、一階から行った方がまだ安全だと思う。
「よし、じゃあ一階から行こう」
そう声に出して、西棟の階段へと向かった。
と、行っても目の前にあるからすぐに着くんだけど。
廊下に出る前に音を聞き、安全だという事を確認してから廊下を横切り、階段を駆け下りた。
踊り場を抜け、さらに一階へと走る。
生徒玄関は最後に調べるはずだけど、先に見ておいてもいいかもしれないな。
見つけても、そこから持ち出さなければカラダは移動しない……はずだから。
と階段を下りて、生徒玄関の方を見ていた時だった。
東棟の方から……避難口誘導灯に照らされて、誰かがこちらに向かって来ているのが分かった。
その人影に見つからないように、私は壁に身を隠した。
誰だか分からないけれど、「赤い人」でない事は確かだ。
そんなに身長が高い印象は受けないし、何よりもスカートを履いている。
留美子か結子のどちらかに違いない。
疑わしいなら、あまり近寄らずに、一階から行った方がまだ安全だと思う。
「よし、じゃあ一階から行こう」
そう声に出して、西棟の階段へと向かった。
と、行っても目の前にあるからすぐに着くんだけど。
廊下に出る前に音を聞き、安全だという事を確認してから廊下を横切り、階段を駆け下りた。
踊り場を抜け、さらに一階へと走る。
生徒玄関は最後に調べるはずだけど、先に見ておいてもいいかもしれないな。
見つけても、そこから持ち出さなければカラダは移動しない……はずだから。
と階段を下りて、生徒玄関の方を見ていた時だった。
東棟の方から……避難口誘導灯に照らされて、誰かがこちらに向かって来ているのが分かった。
その人影に見つからないように、私は壁に身を隠した。
誰だか分からないけれど、「赤い人」でない事は確かだ。
そんなに身長が高い印象は受けないし、何よりもスカートを履いている。
留美子か結子のどちらかに違いない。