皆、本当にどこにいるんだろう。


とりあえず、一番近くにあるデスクの引き出しを調べて見るけど……やっぱり何もない。


残ったカラダの部位を考えると、一番右下の大きな引き出しくらいしか隠されていそうな場所はない。


「頭と脚だから……それが入る大きさの物を探せば良いんだよね」


そんな独り言を呟きながら、次々と引き出しとデスクの下を調べる。


脚はこんな所に入りそうにないから、あるとすれば頭部。


脚ともなると、それなりに大きな入れ物が必要になる。


まあ、左胸みたいに無造作に置かれているという事もあるかもしれない。


でも……この部屋に、そんな所がどれだけあるか。


考えただけで嫌になった。


「もうっ!これだけ調べても、何も出てこないじゃない!」


あれからひとりで大職員室を調べたけど、それらしい物は何もなかった。


調べる場所が少なくなったとはいえ、そう簡単に見つかるはずがないか。


室内を見回すと、かなり派手に散らかしてしまった。