「分かったよ。まずトイレの方からね。追い詰められたらまずい場所は、早目に終わらそう」
南側を指差してそう言った私に、結子は笑顔でうなずいた。
例え、結子が袴田とつながっていても携帯電話の電波はないし、連絡の取りようがない。
それに、私達と日中ずっと一緒にいたから、袴田と接触する時間はなかった。
やっぱり、私の考えすぎかな。
一番南端の教室のドアを開け、私達は室内に入った。
まずは、教室の後ろにある掃除用具入れとゴミ箱を調べる。
やっぱりここにはない。
フウッとため息を吐き、教室の前方に携帯電話の光を向けた時……私はその光景に違和感を覚えた。
携帯電話の光で照らし出された教室の前方、教卓の上に鎮座する奇妙な物体。
「ねぇ……結子、あれは何だと思う?」
その異様な雰囲気に気圧されているという事が分かる……。
教室に入った時から、少し変な感じはあったけど、まさかそれがこんなに堂々と置かれているなんて思わなかった。
「カラダ……だよね?あれは、明日香の左胸?」
私と結子、ふたつの携帯電話の光で照らし出されたそれを、私達はしばらく動けずに眺めていた。
南側を指差してそう言った私に、結子は笑顔でうなずいた。
例え、結子が袴田とつながっていても携帯電話の電波はないし、連絡の取りようがない。
それに、私達と日中ずっと一緒にいたから、袴田と接触する時間はなかった。
やっぱり、私の考えすぎかな。
一番南端の教室のドアを開け、私達は室内に入った。
まずは、教室の後ろにある掃除用具入れとゴミ箱を調べる。
やっぱりここにはない。
フウッとため息を吐き、教室の前方に携帯電話の光を向けた時……私はその光景に違和感を覚えた。
携帯電話の光で照らし出された教室の前方、教卓の上に鎮座する奇妙な物体。
「ねぇ……結子、あれは何だと思う?」
その異様な雰囲気に気圧されているという事が分かる……。
教室に入った時から、少し変な感じはあったけど、まさかそれがこんなに堂々と置かれているなんて思わなかった。
「カラダ……だよね?あれは、明日香の左胸?」
私と結子、ふたつの携帯電話の光で照らし出されたそれを、私達はしばらく動けずに眺めていた。