「もぅ!だったらぁ、早く終わらせて三階に来てよぉ?美雪ぃ、行こぉ」
「えっ、あ……うん」
意外とあっさり高広の意見を聞き入れた結子。
そう言えば、結子が袴田から離れた時も、高広に私達の居場所を聞いたと言っていたから、思っているほど執着していないのかもしれない。
たぶん……誰かに依存したいだけ。
その対象が高広という事なのだろうと、私は勝手に解釈した。
教室を出た私達は、西棟の南側の階段を使って三階に行く事にした。
生産棟の二階に「赤い人」がいる……。
それを考えると、北側の階段を使うよりも安全だから。
「美雪はさぁ、好きな人っているのぉ?」
階段を上っている時に、唐突に結子に尋ねられた。
「好きな人……翔太も留美子も高広も、皆好きだよ?それがどうかしたの?」
「そうじゃなくってぇ、付き合いたいなぁって思う人とかいないのぉ?」
……そんなの、考えた事もなかったな。
この記憶が、すり込まれたものかは分からないけど……私の友達は明日香しかいなかったから、そういった対象の人はいない。
でも……高広の事を考えると、たまに胸が痛む。
これが好きだという事なのかな?
「えっ、あ……うん」
意外とあっさり高広の意見を聞き入れた結子。
そう言えば、結子が袴田から離れた時も、高広に私達の居場所を聞いたと言っていたから、思っているほど執着していないのかもしれない。
たぶん……誰かに依存したいだけ。
その対象が高広という事なのだろうと、私は勝手に解釈した。
教室を出た私達は、西棟の南側の階段を使って三階に行く事にした。
生産棟の二階に「赤い人」がいる……。
それを考えると、北側の階段を使うよりも安全だから。
「美雪はさぁ、好きな人っているのぉ?」
階段を上っている時に、唐突に結子に尋ねられた。
「好きな人……翔太も留美子も高広も、皆好きだよ?それがどうかしたの?」
「そうじゃなくってぇ、付き合いたいなぁって思う人とかいないのぉ?」
……そんなの、考えた事もなかったな。
この記憶が、すり込まれたものかは分からないけど……私の友達は明日香しかいなかったから、そういった対象の人はいない。
でも……高広の事を考えると、たまに胸が痛む。
これが好きだという事なのかな?