赤いアザが全身に広がった美紀だという事が、その言葉から分かった。
「美子ちゃんは、美紀ちゃんの妹だもん。お姉ちゃんが一緒にいてあげなきゃ……ダメだよね!」
そう言い、よたよたとベッドに歩み寄って、その上にぬいぐるみを置いた美紀。
ぬいぐるみと一緒に持っていたハサミを振りかざして……満面の笑みを浮かべた。
「美紗ちゃんなんて、いない妹はいらないよね?美紀ちゃんの妹は、美子ちゃんだけなんだから!」
勢い良く振り下ろされたハサミがぬいぐるみの背中に突き刺さる。
次の瞬間……美紀の背中から、血が噴き出したのだ。
何度も何度もぬいぐるみに突き立てられる、美紀の手に握られたハサミ。
美紀は……痛みを感じていないのか、ハサミが振り下ろされる度、その背中から血が噴き出し、白い壁が美紀の血で赤く染められていく……。
「何……これ……」
あまりに不可解な光景。
ハサミを突き立てられたはずのぬいぐるみは無傷なのに、美紀の背中が代わりに傷付いている。
そして、ハサミを握り締めたまま、それを振り上げる力もなくなったのか、ベッドに前のめりに倒れ込んだ。
これが……美紀が死んだ理由?
「美子ちゃんは、美紀ちゃんの妹だもん。お姉ちゃんが一緒にいてあげなきゃ……ダメだよね!」
そう言い、よたよたとベッドに歩み寄って、その上にぬいぐるみを置いた美紀。
ぬいぐるみと一緒に持っていたハサミを振りかざして……満面の笑みを浮かべた。
「美紗ちゃんなんて、いない妹はいらないよね?美紀ちゃんの妹は、美子ちゃんだけなんだから!」
勢い良く振り下ろされたハサミがぬいぐるみの背中に突き刺さる。
次の瞬間……美紀の背中から、血が噴き出したのだ。
何度も何度もぬいぐるみに突き立てられる、美紀の手に握られたハサミ。
美紀は……痛みを感じていないのか、ハサミが振り下ろされる度、その背中から血が噴き出し、白い壁が美紀の血で赤く染められていく……。
「何……これ……」
あまりに不可解な光景。
ハサミを突き立てられたはずのぬいぐるみは無傷なのに、美紀の背中が代わりに傷付いている。
そして、ハサミを握り締めたまま、それを振り上げる力もなくなったのか、ベッドに前のめりに倒れ込んだ。
これが……美紀が死んだ理由?