「とにかく後を追おうぜ。美子を見失う前によ」
台所で八代先生から奪った懐中電灯の明かりを美子に向けながら、階段の方に向かう高広。
その後に付いて行くと、階段の木が腐っていそうで、抜けたらどうしようと不安になる。
でも、思ったよりも丈夫な階段で、気をつけて上がれば大丈夫な気はする。
「キミ達だけで納得してないで、僕にも教えてくれないかな?僕には見えないんだからさ」
「先生には、『カラダ探し』を終わらせたら改めて教えてやるよ。どうせ『昨日』に戻れば、この事もなかった事になってんだろ」
高広の言う通りかもしれないけど、「今日」の八代先生が、私達が見ている幻の事を気にしないはずがない。
できるだけ説明してあげないと、「今日」の八代先生があまりにもかわいそうすぎる。
美子の後を追い二階に上がった私達は、最初にある部屋に入って行く姿を見た。
後どれくらいの幻を見れば、「呪い」を解く方法を見つける事ができるのだろう。
今の私達は、美子に導かれるままに進むしかないのだ。
美子が入った部屋を開けると……明るい光が、目に射し込んできた。
台所で八代先生から奪った懐中電灯の明かりを美子に向けながら、階段の方に向かう高広。
その後に付いて行くと、階段の木が腐っていそうで、抜けたらどうしようと不安になる。
でも、思ったよりも丈夫な階段で、気をつけて上がれば大丈夫な気はする。
「キミ達だけで納得してないで、僕にも教えてくれないかな?僕には見えないんだからさ」
「先生には、『カラダ探し』を終わらせたら改めて教えてやるよ。どうせ『昨日』に戻れば、この事もなかった事になってんだろ」
高広の言う通りかもしれないけど、「今日」の八代先生が、私達が見ている幻の事を気にしないはずがない。
できるだけ説明してあげないと、「今日」の八代先生があまりにもかわいそうすぎる。
美子の後を追い二階に上がった私達は、最初にある部屋に入って行く姿を見た。
後どれくらいの幻を見れば、「呪い」を解く方法を見つける事ができるのだろう。
今の私達は、美子に導かれるままに進むしかないのだ。
美子が入った部屋を開けると……明るい光が、目に射し込んできた。