そんなやり取りをしている間にも、床がきしむ音は移動していた。
次は玄関の方から音が聞こえる。
「カラダ探し」の時の美子とは違って、敵意というか……殺意という物を感じない。
皆も、それが分かっているからこそ、冗談混じりに話ができているのだ。
廃墟の不気味さはあるけれど、それ以上のモノは感じない。
なぜ「カラダ探し」では私達を殺すのに、この場では殺さないのか。
その理由は、きっと私達に見せている幻と関係しているのだろう。
今の幻を見て、私達に何かを伝えたいんだと確信した。
美子が次に入ったのは、玄関のドアから向かって左の部屋。
改めて玄関ホールを見ると、玄関の正面と左にドア。
右側の壁に沿うように二階へと続く階段があり、左側の壁は、奥の通路へと続いている。
「次は何を見せられるのかな……美紀がどうして死んだのかとか、まだ全然分からないよね」
留美子が言うように、先生の調べたノートに書いてあったのは、原因不明の病で死んだという事だけ。
「和子さんに聞いた話では、病気で死んだとしか言ってくれなかったからね。その和子さんももういないし……」
次は玄関の方から音が聞こえる。
「カラダ探し」の時の美子とは違って、敵意というか……殺意という物を感じない。
皆も、それが分かっているからこそ、冗談混じりに話ができているのだ。
廃墟の不気味さはあるけれど、それ以上のモノは感じない。
なぜ「カラダ探し」では私達を殺すのに、この場では殺さないのか。
その理由は、きっと私達に見せている幻と関係しているのだろう。
今の幻を見て、私達に何かを伝えたいんだと確信した。
美子が次に入ったのは、玄関のドアから向かって左の部屋。
改めて玄関ホールを見ると、玄関の正面と左にドア。
右側の壁に沿うように二階へと続く階段があり、左側の壁は、奥の通路へと続いている。
「次は何を見せられるのかな……美紀がどうして死んだのかとか、まだ全然分からないよね」
留美子が言うように、先生の調べたノートに書いてあったのは、原因不明の病で死んだという事だけ。
「和子さんに聞いた話では、病気で死んだとしか言ってくれなかったからね。その和子さんももういないし……」